第82話
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葉を聞いたシェラザードは疲れた表情で反論した。
「え………セリカさんを知っているという事はもしかして、シェラザードさん達ってオリヴァルト殿下の話にあった殿下のリベールの旅行時代で出会った……」
「ああ。以前にも少し話をしたがシェラ君達が”リベールの異変”を解決し、そして”影の国”でも私達と共に協力し合った人達さ。」
「まあ、私は先輩達と違ってリベル=アークの突入班じゃなかったですけどね……」
シェラザードの口からセリカの名前が出たことに驚いたアリサの確認の言葉にオリヴァルト皇子が答え、アネラスは苦笑しながら答えた。
「そ、そういえばクロチルダさんの話だと”リベールの異変”の際にリベールに現れた浮遊都市に乗り込んだリベール側のメンバーの最年少の人は”ティータ・ラッセル”という名前だったから……まさか君がそうなのか!?」
「あはは……そうなります。」
ある事を思い出して驚きの表情を浮かべたマキアスの確認にティータは苦笑しながら肯定した。
「フッ、導力技術に優れ、更には戦う事までできる上そして何よりも天使のような可憐さ!ジョルジュとは雲泥の差だね、うんうん。」
「ア、アンちゃん……」
「最後のはお前の欲望じゃねぇか……」
満足げな笑みを浮かべて口にしたアンゼリカの言葉にその場にいる全員が冷や汗をかいて脱力している中トワとクロウは呆れた表情を浮かべた。
「………おい。先に釘を刺しておくがティータは”技術者としてお前達に協力するだけ”で、お前達の今後の活動――――――例えば今から行う”黒の工房”の本拠地の襲撃のような修羅場や、エレボニアや結社の連中もそうだが、連合側ともやり合うような状況にティータを戦力として数える事を絶対にしない事をエリカ達がオリビエに約束させたから、絶対にティータをお前達の戦力扱いするんじゃねぇぞ。」
「アガットさん……」
「え……そ、そうなんですか?」
アガットの忠告を聞いたティータが複雑そうな表情をしている中、エリオットは驚きの表情でオリヴァルト皇子達に確認した。
「ああ。遊撃士協会を通して紅き翼に出されている通常の依頼にティータ君も協力する事は承諾してもらっているが、今回の戦争関連での”現場”――――――要するに”戦場”にまで連れて行くことは厳禁である事を彼女の両親のエリカ博士達がティータ君を我々に協力させる”条件”の一つとして要求し、その要求を呑んでいる。」
「それと万が一紅き翼が敵勢力からの襲撃によって窮地に陥れば、ティータ君を守り、逃がす事を最優先とすることもエリカ博士達が要求したティータ君を紅き翼の”協力者”として認める”条件”の一つだ。そういう訳だから、万が一帝国正規軍もそうだが結社や黒の工房、メンフィルの・クロスベル連合の勢力がこの艦を襲撃した際は私でははなく、ティータ君の身を考
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