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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第82話
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かべ、それを見たティータは申し訳なさそうな表情で謝罪して答えた。

「それらの件でティータ君は謝罪する必要はないよ。実際私達は今のエレボニアだと最も弱小な勢力の上、そのエレボニアはリベールにも侵略しようとしている。そんな状況で大切な娘を連合の侵略を受けている事で国内の状況が相当不安的な事になっている上リベールにとっても”敵国”にもなるエレボニアに送って、弱小勢力である私達と行動を共にさせるのだから、エリカ博士のティータ君に対する心配とその対価は当然のものだよ。もし、ティータ君の協力する勢力がメンフィル・クロスベル連合なら話は違った上対価ももっと穏便な内容だったと思うだろうしね……」
「殿下……」
静かな表情で語ったオリヴァルト皇子の話を聞いたラウラは辛そうな表情でオリヴァルト皇子を見つめ
「それにティータ君もそうだが、シェラ君達にも本当に申し訳ないと今でも思っているよ。状況によっては最悪、リウイ陛下達ともやり合うことになるのだからね。」
「フフ、らしくない事を言っているんじゃないわよ。そもそも、メンフィルの総大将や上層部クラスの上最前線で戦うことが多いリウイ陛下達もそうだけどメンフィル軍の衛生部隊か後方の魔術師の部隊を担当している可能性が考えられる師匠とやり合うなんて事態は、確率で言えば相当低いわよ。」
「”師匠”って事はメンフィルの関係者にシェラザードの”師匠”とやらがいるの?」
「そういえば……確かシェラザードの魔術の師匠は”闇の聖女”だったわね……」
オリヴァルト皇子の言葉を聞いて苦笑しながら答えたシェラザードのある言葉が気になったフィーが首を傾げている中、ある事実を思い出したサラは複雑そうな表情で呟いた。

「な――――――という事はヌシはあの神官長の弟子でもあるのか……!?」
「それじゃあシェラザードさんは魔術を扱えるのですか……!?」
「ああ。シェラ君はペテレーネさんに魔術を指導してもらったお陰で雷や竜巻の魔術を扱えてね。その事からシェラ君は”嵐の銀閃”という二つ名で呼ばれているんだ。」
サラの話でペテレーネが出てきた事にローゼリアと共に驚いたエマの確認の言葉にオリヴァルト皇子が答えた。
「”嵐の銀閃”……”嵐の剣神”と呼ばれているセリカさんの異名に似ているな……」
「しかも扱う魔術もセリカさんと同じようだからねぇ。それを考えるとシェラザードさんは魔術師として非常に優秀な人なんだろうね。」
「あのね………セリカさんみたいな”規格外の中の規格外”と一緒にしないでくれる?確かに扱う魔術の属性はセリカさんとは被っているけど、威力も魔術のレベルも全てセリカさんが桁違いに上よ。というかただの人間のあたしがセリカさんと互角とか普通に考えてありえないわよ。」
オリヴァルト皇子の話を聞いたガイウスは考え込み、アンゼリカの言
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