第82話
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ゼリカを見つめ
「というか何気に私まで含めるなんて酷いじゃないか、レン君……」
「その点に関しても妥当な評価だろうが。」
疲れた表情で肩を落としたオリヴァルト皇子にミュラー少佐は静かな表情で指摘した。
「……それでそちらの3人は3人とも”支える籠手”の紋章のバッジを付けている所から察するに、3人とも遊撃士なのか?」
「ええ。あたしはシェラザード・ハーヴェイ。ランクは”A級”よ。よろしくね。」
「私はアネラス・エルフィード。ランクは”B級”だよ。これからよろしくね♪」
「……俺はアガット・クロスナー。ランクは”A”だ。」
「サラ教官と同じ”A級”が二人も協力してくれる上トヴァルさんと同じB級正遊撃士も協力してくれるなんて、とても心強いです……」
ユーシスに促されてそれぞれ自己紹介をした銀髪の女性――――――シェラザード、剣士の女性――――――アネラス、赤毛の青年――――――アガットの自己紹介を聞いたエマは明るい表情を浮かべた。
「えっと……シェラザードさん達とサラ教官はやはりお知り合いですか?」
「ええ。あんた達の加勢は正直今のあたし達にとってかなりありがたいけど……今の状況で故郷から離れて大丈夫だったのかしら?」
アリサの疑問に頷いたサラは複雑そうな表情でシェラザード達に訊ねた。
「まあ、正直かなり迷ったけど………エステル達だったら3年前の”リベールの異変”や”クーデター”の解決に協力した恩を返す為にもオリビエを助けていたでしょうから、あたし達はあの子達の代わりにオリビエ達に協力する事にしたのよ。とはいってもアネラスとアガットは別の目的もあるようだけどね。」
「……その”別の目的”とは一体何なのだろうか?」
シェラザードの話を聞いて気になる事が出てきたガイウスはアネラスとアガットに訊ねた。
「私はおじいちゃんの意向も関係しているんだ。――――――この戦争で大きく成長する事でカシウスさんの領域に近づきかけているリィン君と関わる事で、私もリィン君に刺激されて成長してみろって、最近来たおじいちゃんからの手紙の内容にあったから、オリヴァルト皇子に貴方達の協力を頼まれた時にちょうどいい機会だと思って、受けたんだ。」
「リ、リィンがリベールの英雄――――――カシウス中将の”領域”に近づきかけているって……」
「……アネラス殿。もしやアネラス殿の祖父は”八葉一刀流”に関わる方なのですか?」
アネラスの話を聞いたエリオットが信じられない表情をしている中、ある事に気づいたラウラは真剣な表情でアネラスに訊ねた。
「フフ、関わるも何もアネラスの祖父は”八葉一刀流”の”開祖”――――――”剣仙”ユン・カーファイよ。」
「ふええっ!?アネラスさんのおじいさんがリィン君の剣術の……!?」
「”剣仙”ユン・カーファ
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