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ドラえもん のび太の転生ロックマンX(若干修正版)
アーマー・アルマージ
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顔が書いてあったものだった。それは、彼の目の前まで転がる。
「こ、これは・・・・・・・」
エックスは思わず立ち上がってそれを拾う。とても懐かしいものだった。
「どうしてこれが・・・・・・・」
「さ、ダルマさんもおっきしたよ。のびちゃんだって一人でおっきできるでしょ。」
「!?」
さらに懐かしい声が聞こえてくる。エックスは声がした方を見る。
「お、おばあちゃん!!」
記憶回路が故障していたのかもしれない。
しかし、そこには自分が大好きだった祖母が立っていた。
「どうしてここに!?おばあちゃんは・・・・・」
「のびちゃんが落ち込んでいたら心配であっちの世界にいられないよ。」
「のび・・・・・!?」
この時エックスは、気づいた。
何故、祖母は自分のことがのび太だとわかっているのか?
自分を体を見るからにしてもエックスとしての姿のままだ。そんな自分をかつての孫だと気づくのだろうか。
「どうして俺のことを・・・・・・・」
「おばあちゃんがのびちゃんのことを見まちがえると思うかい?」
祖母は優しい顔で自分の所へ来てくれた。祖母はダルマを拾うともう一度エックスの前で転がしてみる。ダルマは、転がるとまたもとのように起き上がる。
「ねえ、のびちゃん。ダルマさんは偉いね。何べん転んでも泣かずに起き上がるものね。」
「何べん・・・・・・・!?」
エックスの脳裏にかつて約束した言葉が思い浮かぶ。
『ぼく、ダルマになる。約束するよ、おばあちゃん。』
幼少期、小学生に上がる前に彼女に言った最後の約束だった。
「・・・・そうか。俺は、あのとき・・・・・・」
祖母と約束したんだ。
何度くじけても心配かけられないように強くなると。
「おばあちゃんとの約束、思い出した?」
「うん。」
エックスは、祖母の顔を見て言う。彼女は満足そうに彼の頭をそっと撫でた。
「ありがとう、おばあちゃん。危うく諦めるところだったよ。」
次第に祖母の姿が透けていく。
「のびちゃん、おばあちゃんはいつものびちゃんのこと見ているからね・・・・・・」
「・・・・・・俺は、もうのび太じゃないんだ。でも、そう言ってくれたのはうれしかったよ。」
祖母の姿が消え、エックスの意識は現実へと戻って行く。
「とどめだ、エックス!これで楽にしてやる!!」
アルマージは、硬直状態のエックスに向けてローリングアタックを仕掛ける。
「シグマ隊長、貴方の命令はこれで完了・・・・・・!?」
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