第22節「この拳も、命も……」
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う事。RN式コンバーターを介さなくても、聖遺物を起動させるには充分だわッ!」
「ぬかったッ! 今すぐ二人を──」
弦十郎が二人を呼び戻そうとしたしたその時……本部内に、ノイズ出現のアラートが鳴り響いた。
ff
「しっかしまあ、うら若きJKが粉モノ食べすぎなんじゃないですかねぇ〜」
いつか、翼を連れて遊びに来た公園──翔と響が想いを伝えあった思い出の場所でもある──の階段を下りながら、弓美は響に向かって言った。
「ねぇってば〜」
「……あ、ああ〜、旨さ断然トップで断トツだからねぇ……おばちゃんのお好み焼きは……」
ぼーっとしていたのを悟られないよう、響は慌てて答える。
「お誘いした甲斐がありました」
「おばちゃんも、すごく元気そうでよかった〜」
「以前ほど、簡単に通えませんからね」
「あそこの豚玉、サイッコーに美味ぇんだよなぁ〜!」
「僕はツナコーンだな。マヨネーズとの相性が最強だ」
「エビ玉のプリプリ感……。あれは口の中が花火大会」
「麺入りのボリューム、あれに敵うものはないんじゃないかな?」
「ハイハイ男子、お好み焼き大戦を勃発させない」
「えー! おばちゃんの店って言ったらやっぱりキャベツ大盛りが一番でしょー!?」
「ってユミまで!? もー、勘弁してよ〜」
詩織、未来、創世が後に続き、更には翔とUFZの4人も並ぶ。
純はクリス、翼と共に本部での待機となってしまった為、今回は不参加である。
「ひょっとして、姉さんに釘でも刺されたか?」
「え?」
隣を歩く翔の言葉に、響は驚く。
図星だ。つい昼休みに翼から、『足手まといが、二度とギアを身に纏うな』と、厳しい言葉と共に突き放されたのだ。
「いやなに、俺も似たようなもんだ。叔父さんはメンテだなんて言ってたけどな」
そう言って翔は、RN式のブレスレットが嵌められていない手首を見せる。
「姉さん、不器用だけど優しいから。多分、俺達を暫く前線から引かせたいんじゃないかな」
「どうして、そう思うの?」
「姉さんや叔父さんの考えてることは、何となくわかる。あんな事があったんだし心配なんだよ、二人とも」
「そっか……。翼さん、わたしの為に無理してあんな事を……」
「あの姉さんが、可愛い将来の義妹をいじめるわけないだろ?」
「それもそうだね。後でお礼言わなきゃ」
笑い合う二人。そこへ創世が声をかける。
「もしかしてビッキー、そこまで深刻じゃなかった?」
「ふえ?」
首を傾げる響に、弓美が呆れたように突っ込む。
「あんたってば、ハーレムアニメの主人公並みに鈍感よね」
「どこかの誰かさんがね。最近響が元気ないって心配しまくってたから、こうしてお好みパーティーを催したわけですよ」
「未来が
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