第三章
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「ニャ〜〜〜〜ン・・・・・・」
「ああ、お前無事だったか」
倒れ伏している彼のところに猫が来た、幸い猫は無事だった。猫派その彼のところに来て心配そうに声をかけてきた。
その猫にだ、彼は痛む身体で微笑んで言った。
「よかったよ、お前連れて来いって父ちゃんと母ちゃんに言われてるからな」
「ニャン?」
「今からうちに来るか」
こう言ってだ、何とか起き上がって。
猫を抱いて家に帰った、するともう猫用のトイレや砂、食器やキャットフードそれにおもちゃまで用意されていて。
両親にだ、こう言われた。
「帰ってきたな」
「もう全部買ってきたからね」
「その猫か」
「今からうちの家族だよ」
「しかしお前ボロボロじゃねえか」
「どうしたのよ」
「ああ、ちょっとな」
雅也は公園でのことを話した、すると両親はこう言った。
「何人が相手なら仕方ねえ」
「猫が無事でよかったよ」
「じゃあこれからな」
「その猫を大事にしていくわよ」
「明日は獣医さんのところに連れて行くからね」
「わかったさ、じゃあこれからな」
雅也は両親に言った。
「猫も一緒だな」
「ああ、しかしお前先輩に楯突いたんだな」
父は息子にこの話もした。
「解剖とか言う奴に」
「駄目か?先輩に逆らったら」
「馬鹿言え、命を粗末にする奴は屑だ」
父は息子にこう返した。
「そんな奴には好きにさせるな」
「だからか」
「お前のしたことは正しいさ」
「止めたことをか」
「むしろそこで言わなかったらな」
「家から追い出していたよ」
母も言ってきた。
「そんなことしたらね」
「そこで止めない奴は俺達の息子じゃねえ」
「その通りだよ」
「そうなんだな、俺は正しかったんだな」
雅也は傷だらけの顔で微笑んだ、あちこち痛いがそれはもう苦にはならなかった。
猫はチャと名付けられ家で飼われることになった、犬のケンタとも仲良くなっていた。休日の家の庭でその二匹が遊んでいた。
「ワンワン」
「ニャアーーーー」
雅也が投げたボールで遊んでいる、その彼に母が聞いてきた。
「あの先輩どうなったんだい?」
「古森さんか?」
「チャを解剖するとか言ってたね」
「その時俺をボコった面子でボコった直後親父狩りしたんだよ」
「へえ、本当に腐った奴だね」
「その狩ったのがチャイニーズマフィアのドンらしくてな」
「それでだね」
「次の日から全員学校に来てねえよ」
そうなったというのだ。
「沈められたって噂だな」
「そりゃ沈められたどころじゃねえだろ」
父も言ってきた、家族で二匹が遊ぶのを見ているのだ。
「えげつない殺され方したな、全員」
「そうなんだな」
「チャイニーズマフィアとかはやばいんだよ」
それでというの
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