暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンZXO〜破壊神のロックマン〜
第二十七話 データディスクの奪還
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がって…春の時は…」

運び屋時代とそれ以前の出来事を思い返し、ブツブツブツブツとエールへの恨みを述べると唖然となる三人。

「後はお前が昔、悪戯で先輩の椅子に音が鳴るクッションを置いて客と交渉しようとした先輩に恥をかかせたりとか…あ、これは俺は関係ないか」

「ちょっ!?」

『エール、ガーディアンベースに戻ったら後で俺の部屋に来い。ヴァン、その時の話を後で詳しくな』

どことなく冷たい声でエールに言うジルウェにエールは慌てる。

「ちょ、ちょ、ジルウェ。ごめん!ちょっとヴァン!余計なことを言わないでよっ!!」

「とまあ、こんな感じでお前がセルパンみたいになるなんて無理だよ。俺にとってお前は憎たらしくて大事な妹分だな」

「もう少しまともな話をしてよ!そしてアタシが下!?どう見てもアタシがヴァンのお姉さんでしょ?ねえ、二人共?」

『ノーコメントだ』

『ごめんなさいエール』

それだけ言うと二人からの通信が切れた。

「ほら、帰るぞエール。ガーディアンベースで先輩のありがたーいお説教が待ってるぞ」

「そ、そんな〜」

ガックリしながら歩き出すエールにヴァンは苦笑した。

「(………それにもしセルパンみたいになるって言うなら…多分、俺の方だろうしな)」

一時はプレリーを殺しそうになったくらいにモデルOに体を奪われそうになったのだ。

もしセルパンのような存在になるとしたら、エールではなく自分であろうと言う確信がヴァンにはあった。

「(エール…もし俺がイレギュラーになったら…その時は…)」

酷いことを考えている自覚はあるが、もし自分がイレギュラーになったら止められるのは同じロックマンであるエールだけ、勿論そうならないようにはするつもりだが、未来のことなど分からないのだから。
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