第二話 無自覚って怖い
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「……」カチン
人が違うって言ってるのにコイツは……。
もう我慢の限界だ。しばく。しばき倒す。
「照れ隠しはやめろよ♪毎日構ってくれる幼馴染なんて羨ましいじゃねぇか♪誰かに盗られる前に告っちま……」
「チェェストォォ!!」ベチーン!
「ごうぇっ!?」
喉元に力一杯のローリング逆水平チョップをかましてやった。
なんか魚みたいにのたうち回ってるけど知らん。
元を正せばコイツがしつこいのが悪い。
「……ゲホッ……ゲホッ……。
暴力はやめろ……暴力は……」
「うっせ、文句垂れんな。だったらしつこく茶化すな。これ以上やったら次は首ねじ切るぞ?」
「ペナルティが恐えよ!?」
コイツにはこれぐらいが丁度いい。
え?やりすぎ?大丈夫だろ。多分。
「とにかく、俺と未来が付き合うなんて天地がひっくり返ってもありえねぇ。それが分かったならこれ以上この話はするな。ねじ切られたいのなら別だけどな……」
「わ……分かったから……。
だからその殺意に満ちた目と手付きはやめて……」
どうやら俺の怒りが伝わったらしい。分かればよろしい。
「ほらそこ、騒いでないでさっさと席に着け。出欠とるぞー」
なんやかんややってたらホームルームが始まった。俺たちはいそいそと自分の席へと戻った。
いつもと代わり映えのないつまらない一日が始まった。
「さぁて……本日も頑張りますかぁ……」
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