第五十八話 入学前のその二十五
[8]前話 [2]次話
「だからね」
「あまりお会いしたくないわ」
「そうなのね」
「ええ、悪いけれどね」
「お姉ちゃんが会うことはいいけれど」
「私達はいいからね」
「紹介してくれなくて」
「わかったわ」
私は心から残念に思いながら妹に答えました。
「それじゃあね」
「ええ、けれどね」
「お姉ちゃんは楽しそうね」
「楽しみよ、先輩と久し振りにお会い出来るから」
私自身はそうです。
「だからね」
「そうよね」
「お姉ちゃんがそれならいいと思うわ」
「私達は私達だからね」
「お姉ちゃんはお姉ちゃんで」
「そういうことね、じゃあね」
私はあらためて先輩とお会いする準備に入りました、とはいっても服位でメイクとかそういうことはしません。
けれどお母さんに後でそのことで言われました。
「あんたもお化粧もね」
「やっていっていいの」
「ナチュラルなものでもね」
「うっすらとなのね」
「そうよ、それ位はしたら?」
こう言ってきました。
「厚化粧でなくても」
「まあお化粧はね」
言われてみればです。
「これまで考えてこなかったわ」
「そうでしょ」
「けれどそれをなのね」
「考えていって」
「実際にやってみたらっていうのね」
「お母さんだって外に出る時はね」
その時はというのです。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ