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夢幻水滸伝
第百三十四話 琉球沖の戦いその七

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「これは」
「そうでおじゃるな」
「しかし」
「それが出来れば」
「こちらにも勝機があります、特に」
「神星の方々でおじゃるな」
「羅さんか施さんが勝たれ」
 そしてというのだ。
「采配を執られるか紫さんに向かってくれれば」
「その時は」
「勝つのは私達です」
 言いつつ雷霧を放った、だがそれも夏目はかわす。しかし巴はその状況も冷静に見つつそうして言うのだった。
「そうなります」
「そうでおじゃるか」
「だから私は今は」
「麿にでおじゃるな」
「勝ちます」
 こう言ってだった、夏目との一騎打ちを続けるのだった。
 綾乃は采配と攻撃を続けていた、八岐大蛇の八つの頭の攻撃は止まらず敵軍を文字通り破壊していく。
 その中で大蛇は綾乃に話した。
「敵軍叩いてるけどな」
「敵の数は一撃一撃で確実に減ってる」
「わしの攻撃で千人単位でな」
「そうなってるわ」
「その千人単位が大きいし」
 それにとだ、彼は言うのだった。
「海の艦艇や空船も一撃で一隻沈めてるし」
「そや、それが出来てるからな」
「わしの力で」
「今回ご主人が采配執って戦ってや」
「随分有利になってるで」
「ほんまに。今回の一騎打ちは中里君と芥川君がやって」
 それでというのだ。
「うちは戦にあたる」
「そうしたらな」
「それでやな」
「この勢いやな」
「それが出来てるな」
「実際に六十万と六百四十万が戦ったら」
 それこそとだ、綾乃はこうも言った。
「もうな」
「戦にならんわ」
「十倍以上の相手と正面から戦うとか」
「それも結構出来る相手とな」
「そやからな」
 それでというのだ。
「うちも今必死やで」
「もっと言えば必死以上やな」
「全力からさらに全力引き出してるな」
「そうして戦ってるな」
「一試合完全燃焼って言葉あったけど」
 某野球漫画であった言葉だ、沢村栄治の心を受け継いだ九人の超人達がグラウンドで戦う野球漫画である。
「その言葉通りにな」
「全力からさらに全力引き出して」
「そうしてやってるか」
「今はほんまに」
 そうした状況だというのだ。
「そやで」
「戦に勝つ為に」
「まさにそうしてるな」
「今は」
「この世界を救うにはまずは世界を統一して」
 そうしてとだ、綾乃は大蛇に話した。その間も攻撃と采配は続けている。敵味方の状況は見守っている。
「世界の力と星の子達をまとめて」
「そしてやな」
「この世界の脅威に向かう」
「そうするんやな」
「そうするさかい、日本がそれを一番よお出来るってな」
 その様にというのだ。
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