第四幕その四
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「大蒜もありますから」
「それも使ってだね」
「食べましょう」
「明日も楽しみだね」
「そうですよね」
「ジャガイモもいいよね」
「そちらは季節に関係ないしね」
こうしたお話もしてです、先生はお昼を楽しく食べてそうしてからでした。午後も夜も論文を書きました。
その次の日は大学に行きましたが。
大学に行く時にホフマン君と会いました、彼は丁度寮から高等部に行く途中でしたがその時にです。
彼が暗いお顔になったのを見て声をかけました。
「どうしたのかな」
「はい、何かです」
「夏バテかな」
「日本の夏はどうも」
少し困ったお顔で言うのでした。
「湿気が高くて気温もです」
「高いね」
「ドイツの夏と比べると」
それこそというのです。
「全く違っていて」
「馴染めないんだね」
「他の季節は大好きです」
春や秋、冬はというのです。
「本当に。ですが」
「夏はだね」
「この季節だけは」
どうしてもというのです。
「駄目です」
「それでだね」
「今日は部活の朝の練習はないですが」
「疲れている感じがすることは」
「夏バテですね」
自分から先生にお話しました。
「絶対に」
「そうだね」
「去年も参りました」
「日本の夏には」
「早く終わって欲しいです」
こうも言うのでした。
「本当に」
「そうだね、けれどね」
「日本の夏はですね」
「こうしたものだから」
湿気も気温も高いというのです。
「もうこのことはね」
「仕方ないですか」
「それを受け入れて」
「やっていくしかないですね」
「よく寝て」
そしてというのです。
「身体にいいものをね」
「沢山食べることですね」
「そう、あとお水もよく飲む」
「そのことも大事ですね」
「そうだよ」
「幸い八条町は町の条例で高校生でもお酒飲めますよね」
「うん、この町ではね」
実際にとです、先生も答えます。
「出来るよ」
「それで朝食欲がなくても」
「ビールだね」
「ビールに生卵を入れて」
そうしてというのです。
「飲んでいます」
「ドイツの朝食だね」
「食欲のない時は」
「そうしてだね」
「何とかエネルギーを補給して」
「やっていっているんだね」
「寮の朝食がどうしても入らない時は」
食欲がなくてです。
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