董卓軍との一日
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む、まぁ仲がいいと言われれば確かにそうだな。というかなついてるって、動物じゃないんだからそういうこと言うなよ。
「ちぃぃん!」
何やら上から殺意を感じるな。この感じからすると、相当な殺意の予感だ。しかし、殺意向けられる奴何か居たか?
「きゅぅぅう!」
かなり近付いて来ているな。呑気にそんなことを思いながら、殺意の感じる上を見てみると。
「キィィック!」
帽子を被った、黄緑色の髪をした少女が、上空より飛び蹴り状態で俺に迫ってきていた。凄いな、どうやって高くジャンプしたんだか。
「ほう、奇襲か? だが甘い」
俺を蹴ろうとしていた、右足を掴み取りそのまま逆さづりの状態にしてやった。悪い子には、昔からお仕置きが必要だからな。
「うぅ、離せなのです!」
少女は、俺の手から離れようと暴れ出すが、俺相手には全く意味がないことだ。
「何だ? いきなり人を蹴ろうとして、言う言葉はないのか?」
逆さまの少女の顔を見ながら、少女にそう告げる。しかし、少女は尚も俺を睨んで手から逃れようと暴れている。ずっと暴れてて、逃げられないんだからいい加減諦めろよ。
「恋殿に触れた、お前が悪いのです!」
暴れながら、少女は俺にそう告げる。 ……触れたから悪いって、どんな理不尽だよ。まぁ確かに、触れてはいけないとことかも触れたりしたけどよ。
「えぇと、確か名前は一休だったか?」
朝華雄と一緒に名前を聞いたが、確かこんな名前だった気がする。
「音々は陳宮なのです! 名前を間違えるななのです!」
あぁ、あの有名な軍師陳宮か。 ……ふむ、それにしても賈駆と比べると随分小さい軍師だな。見た目とか、まんま餓鬼だしよ。
「今、失礼なことを考えた目をしてたなのです!?」
うむ、こんなに小さいのに既に人の心が読めるほどの奴なのか? やはりこの世界、かなり興味深いと言えよう。
「…………音々……め」
恋が陳宮の前に来ると、陳宮の頭に手をコツンと当てた。 ……恋がこの子の、保護者のように見えるのは、俺だけだろうか?
「れ、恋殿。音々は悪くないのです! 恋殿に気安く触っていたコイツを、音々は成敗しようとしたのです」
何故に、頭を撫でただけで成敗などされねばならんのだ? そんなのは、理不尽以外のなにものでもない。
「…………音々」
「わ、分かったのです恋殿。ごめんなのです」
逆さづりの状態で、ペコりと俺に頭を下げる陳宮。恋の言うことだけは、素直に聞くみたいだな。
「しょうがない、恋に免じて許してやろう。もう馬鹿なことはするな」
足から手を離して、下に降ろしてやると上手く着地出来ず尻餅をついた陳宮。直ぐに立ち上がると、俺から距離を取った。
「絶対
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