第二十六話 モデルOの侵食
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ンは狙いをプレリーの喉元に定めた。
いや、騒がれても面倒だから口を塞ごう。
それだと彼女の悲鳴が聞こえないのが残念だけれど。
指先に力が籠る。
この手でプレリーの顔面を掴んでそのまま頭蓋を砕くと、きっと軽快な破砕音が響くだろう。
甘く陶酔しそうな甘美な音色、至上の快感。
「(うるさい!止めろ!!俺はそんなことはしない!!)」
ギリギリで意識を取り戻し、咄嗟に手をずらした先で触れたのはプレリーの頬。
「ヴァ…ン…?」
自分に触れるヴァンを見つめるプレリー。
強張る彼女の頬から伝わる体温が不思議と全身に回っていくような錯覚を覚える。
もしあのまま、衝動のままにプレリーの頭か喉を握り潰してしまっていたら……想像もしたくない嫌な感覚が落ちる。
「何でもない、心配してくれてありがとなプレリー…」
そして足早にこの場を後にするヴァン。
ヴァンの姿が見えなくなった直後に体を震わせながらプレリーは座り込んだ。
あの時のヴァンの発していた物は仲間に向けるような物ではなかった。
まるで、目障りな物を払うかのような…。
「ヴァンに…何が起きているの…?」
不安そうにヴァンが去っていった方向を見つめるプレリー。
不安が胸中を支配するが、オペレーターから通信が入ってブリッジに急いで戻るのであった。
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