謎の少女
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はじまりの街の転移門の前に着いた。
「キリト、アスナ、ここ最近軍が徴税とか言って金を巻き上げてるらしいから、気をつけろよ……って言ったって俺らにとっちゃぜんぜん障害にならないけど」
「そうだね、ここらへんにいる軍のプレイヤーなんて私たちには敵わないと思うけどね」
ユキもそう言う。
「まあ、保険をかけておくほうがいいだろう」
そう言って、コートの袖の部分に短剣を隠す。
「それじゃあ、東七区の教会に行くか」
俺らは教会に向かった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
教会の前で子供たちが遊んでいた。俺を見た一人が叫ぶと、一斉に寄ってくる。
「ゲツガ兄!!遊びに来てくれたの!?」
「ユキ姉!!また、お話してよ!!」
子供たちは俺とユキが来たことによって、テンションが上がったみたいだ。しかし、ここで余り騒がれるのは困るので子供たちに家に入るように言った。
「おいおい、ここで騒ぐと軍が来るかもしれないだろ。とりあえず教会の中に入るぞ」
そう言うと子供たちは教会の中に入っていた。そして、子供たちにサーシャ先生のところに行って来ると言って、サーシャのところに向かった部屋に入ってサーシャに挨拶する。
「こんにちは、サーシャさん」
「ゲツガさんにユキさん、こんにちは。えっと……そちらのお二方はどちらで?」
「私の友達の、アスナとキリト君です。それと、キリト君の腕の中にいるのはユイちゃんって言います」
「初めまして、アスナです」
「キリトです」
「初めまして、サーシャといいます。私はこの教会でこの子達をまとめ役みたいなものをしています」
自己紹介も済んだところで本題に入ることにする。
「サーシャさん、この二、三日の間。誰か尋ねて来なかったか」
「え、えーと……一人も来てないですけど、どうしたんですか?」
「実はこの子の親を探してるんです。でも、この子、記憶とかが曖昧で親とかがよく分からないんです」
アスナが言った。サーシャはそれを聞いて少し顔を曇らせて答える。
「そうなんですか。すみません、力になれなくて……」
「いいんですよ。来なかったと言う情報だけでも十分です」
アスナがそう言ったあと、後ろの扉が勢いよく開かれる。
「大変だ!!サーシャ先生!!」
子供たちが部屋に勢いよく雪崩れ込んできた。
「こら!いくら客人がゲツガさんとユキさんだからって、失礼でしょ!!」
「それどころじゃないよ!!ギン兄ィたちが軍の奴らに捕まちゃったよ!!」
そう叫ばれるとサーシャは表情を変える。そして、その子に毅然とした態度で少年に訊ねる。
「━━場所は!?
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