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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第66話 イッセーよ、決断せよ!小猫の愛とグルメ細胞の力!
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坊じゃないですか、その先輩が大人しく5年も治療にかかるとは思えないんです」
「はは、酷い言われようだな」
「誉め言葉ですよ?」
「分かってるさ」


 小猫ちゃんのあんまりな言葉に俺は思わず笑ってしまった。この世界でも一番の食いしん坊か、悪くないじゃないか。


「それに与作さんも言っていました、破ってもいいルールがあるんだって。先輩なら絶対に5年はかかるというルールを破ってくれるって私は信じています!」
「……ルールを破る……か。確かにそのくらいできなきゃこの先をやってはいけないよな」
「はい!」


 ……不思議なものだ。さっきまで不安で一杯だった頭の中が小猫ちゃんが信じてくれると言う言葉一つで晴れやかな気持ちになっちまった。


「決めたぜ、小猫ちゃん。俺は治療を受ける!そしてさっさと指を治して次の冒険に出かけようぜ!」
「その意気です、イッセー先輩!」


 俺は決めたぜ!明日朝になったら直ぐに与作さんの元に向かい治療を受ける!そして絶対に5年もかけずに指を取り戻して見せるぜ!


「……ありがとうな、小猫ちゃん」
「イッセー先輩?」


 俺は小猫ちゃんから離れると今度は俺が彼女を力いっぱい片腕で抱きしめた。


「わぷっ……苦しいですよ」
「そんな嬉しそうな顔してるのにか?」
「えへへ、バレちゃいました」


 わしゃわしゃと彼女の頭を少し乱暴に撫でる。それを小猫ちゃんは嬉しそうな笑みを浮かべて受け入れていた。


「君が信じてくれる、それだけで何でもできそうな気がするんだ」
「私もイッセー先輩が信じてくれるのならなんだってできちゃいます」
「そっか、似た者同士なんだな、俺達って」
「お似合いカップルですね♪」


 俺達はそろって笑い合った。それはもう可笑しそうに腹の底から笑っていた。


「俺、明日朝になったら直ぐに与作さんの元に向かうよ、そして指の治療を速攻で終わらせる」
「それでこそイッセー先輩です」
「だからさ、小猫ちゃん。俺にご褒美をくれないか?」
「ご褒美ですか?いいですよ、何が欲しいですか?何ならわ、私自身でも……」
「小猫ちゃんが欲しい」
「いいです……えっ?」


 小猫ちゃんはちょっと恥ずかしそうに話していたが俺の一言に目を丸くして硬直した。


「い……今なんて……」
「小猫ちゃんが欲しいんだ」
「わ、私が欲しい……?その意味を分かっていってるんですか?」
「当たり前だろう?俺だってもう17歳だぞ、その言葉の意味は理解している」


 小猫ちゃんは俺の言った言葉の意味を確かめてくるがそこまで鈍感だと思われていたのかな?でも俺は勘違いなどでそう言ったんじゃない、一人の男として目の前の女の子に想いを
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