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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第66話 イッセーよ、決断せよ!小猫の愛とグルメ細胞の力!
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side:イッセー
与作さんから言われた5年もかかるという衝撃の言葉、それを聞いた俺は直ぐに答えを出すことが出来なかった。
与作さんの話では指の治療をおこなっている間はカロリーなど体のエネルギーが治療するのに奪われてしまうらしい、つまり治療が終わるまで途中で中断することはできないらしい。
更に治療中は与作さんの元を離れられなくなるんだ。GODが出現するのは数年以内、もし治療中にGODが現れたら俺はソレをゲットしに行くことはできない可能性がある。
じゃあ治療しないほうが良いのかと言われたら首を横に振るうしかない。これから先、更に強い猛獣が襲い掛かってくるだろう、そして美食會のグリンパーチにトミーロッド、ヴァーリといった強者も立ちふさがってくるのは間違いないんだ。指を失っているというハンデがあってはとてもじゃないが勝てやしない。
「どっちにしろ明日までには決めないといけないんだ、与作さんも暇じゃないしな……」
俺は少しだけ考える時間を貰い治療を受けるべきか受けないべきか悩んでいた。皆もそんな俺を見て心配そうな表情を浮かべていたが結局時間だけが過ぎていった。
俺達は鉄平が案内してくれたホテルに行きそれぞれの部屋で眠る準備をしている、だが俺は未だに答えを出せずにおり眠ることが出来ない。
「どうすればいいんだろうな……」
悩んでも答えが出せず時間だけが過ぎていく、夜も更けて深夜になっても俺は眠れないでいた。
そんな時だった、俺のいる部屋のドアから小さなノックが聞こえてきたんだ。
「……誰だ?」
こんな夜遅くに誰か来たことに首を傾げるが俺は起きているのでドアを開けてみる。
「……小猫ちゃん?」
ドアの前に立っていたのは小猫ちゃんだった、まだ寝ていなかったのか。
「夜分遅くに申し訳ありません、先輩」
「いや、それは別に大丈夫だけど……何かあったのか?」
「その、先輩が悩んでいる様子だったのでちょっと気になって来ちゃいました」
どうやら小猫ちゃんは俺の事を心配して態々来てくれたみたいだな。
「ありがとうな、小猫ちゃん。でもこんな夜遅くじゃなくてもうちょっと早く来ても良かったんじゃないのか?」
「イリナさんを撒くのに時間がかかっちゃいまして……その、二人っきりになりたかったから……」
「そ、そうか……」
照れながらそう呟く小猫ちゃんは実に可愛いな。
「まあ部屋に上がってくれよ、もう夜も遅いし廊下で喋っていたら他の人に迷惑になっちゃうからな」
「そうですね、それではお邪魔させていただきます」
小猫ちゃんはそう言ってお辞儀をすると俺の部屋に入った
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