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緋弾のアリア ―瑠璃神に愛されし武偵―
T La bambina da I'ARIA…
第010弾 転校生と本気の戦い
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ラノス》!!」

瑠璃は巨大な雷をまとった氷の竜巻を発生させる。
竜巻は、周囲に氷のイバラを伸ばして周囲を凍結させつつも爆焔とぶつかり合う。
拮抗した状態が続き、互いに威力が弱っていく。
その状態が暫く続いた後、氷の竜巻と爆焔は相殺され消滅した。

その時、アリアの持っていたタイマーのブザーが鳴る。
時間切れである。
3人は刀剣を鞘に戻し、模擬戦は終了した。
尚、蘭豹がそれを無視して第2R開始・・・・
と、思いきや霧島(きりしま)(あおい)によって捕えられた事があったのは余談である。


私と結衣は元の姿に戻る。

「お疲れ様、結衣。いい戦いだったね」

そう言って私は結衣に手を差し出す。

「え゛っ・・・?」

私が手を差し出した途端、泣き出す結衣。
私は訳がわかんないので戸惑っていた。
それは周りも同様だった。

「取り敢えず、凪優(水無瀬)が悪いんじゃね?」

という空気が流れ出す始末である。

「え、えーと、どうしたの、結衣?」

心当たりが皆無な私は結衣に尋ねた。

「『どうしたの?』じゃないよ!ミナ!ずっと会いたかったんだからぁっ!連絡も一切寄越さないしさ!!」

泣きながらそう訴えるは結衣。

「え、あっ・・・・・ゴメン。・・・・・待って」
「ふぇ・・・?」
「結衣、今私の事『ミナ』って呼ばなかった・・・?」

なーんか、引っかかるんだけど。
さっきから見覚えあんだよなぁ・・・・・。
誰だっけなぁ・・・・。

「うん、呼んだよ?だって、ミナはミナじゃん」
「・・・・・・・・・・・・」

結衣の答えに固まる私。
私の事を「ミナ」って呼ぶのは知り合い・・・しかもイ・ウーメンバーで該当者は1名。

イ・ウー研鑽派(ダイオ・ノマド)・『紅蓮の魔女』姫神結衣

アイツしか居ない。

「もしかして・・・・・『ヒメ』なの・・・?」

恐る恐るその該当者の渾名を口にする私。

「うん、そうだよ・・・・。もしかして、全然気づいてなかったの?」
「あ、うん・・・。ゴメン。他人の空似だと思ってた」

気不味いけど、それを堪えて正直に言った。

「ミナ、酷すぎるぅ!号(┳Д┳)泣この仕打ちはあんまりだよぉぉぉぉぉぉ!!!」

結衣、ギャン泣きである。
・・・・私、もしかしなくとも地雷踏んだ?特大級の。

「・・・・・・・だろうな」

何時の間にか実体化し花梨の姿になった瑠璃が呆れた表情を見せていた。

「あー・・・これはしばらく泣き止まねぇパターンだわ・・・・」

翡翠色のロングヘアーをサイドテールにした紅い瞳の女子生徒が嘆息混じりに呟いた。

「あっ・・・翡翠、貴女も実体化出来るんだ・・・・」

何か
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