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我が剣は愛する者の為に
自分の気持ちに従う
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やく俺達に注目する。
その内、孫堅と一人の女性は俺の顔を見て眉をひそめている。
俺自身も一人の女性には見覚えがあった。

「もしかして、縁?」

「ああ、久しぶりだな、雪蓮。」

雪蓮は俺が縁だと分かると、走って俺に抱き着いてきた。
雪蓮は俺の顔を見て嬉しそうな顔をする。

「やっぱり縁ね!
 見違えたわ、こんなにかっこよくなっているなんてね。」

「本当だな。
 あの時の子供の面影は全くないな。」

「孫堅さんもお元気そうでよかったです。」

孫堅は歩きながらそう言ってきた。
そして、見覚えのない女の子が二人、その後からついて来ている。

「縁、彼女は?」

状況についていけていない一刀は俺に聞いてくる。
とりあえず、雪蓮を少し離して説明する。

「彼女は孫策、こちらは孫堅さん。
 名前を聞いたらどんな人物かは分かるだろ。」

俺の説明を聞いて、星と豪鬼と一刀は眼を見開く。

「どういう経緯で知り合ったのですか?」

さらに疑問に思った事を星が聞く。

「小さい頃に師匠と一緒にここに来てな。
 それで知り合った訳だ。」

「関忠さん達には私の仕事を手伝ってもらいました。」

「手伝ってもらった?」

孫堅が首を傾げる。
太史慈は村で起こっていた出来事を簡単に説明した。
その話を聞いた孫堅と雪蓮は深刻そうな顔をする。

「村を支配されていたのか。」

「縁達もありがとう。
 村を救ってくれて。」

「今後の賊に対する対策を考えねばならないな。」

二人は今後の賊に対しての対策を話し合っている。
その後ろで会話に入りきれていない人物がいた。

「雪蓮、あの子は?」

「ああ、蓮華の事ね。
 そう言えば、あの時は会ってなかったけ。
 蓮華!」

雪蓮が手招きするとこちらにやってきた。
蓮華と呼ばれた少女は腰まで伸びた桃色の髪に、額には雪蓮達と同じ紋章。
赤い衣服を着ている。

「この子は孫権。
 私の妹よ。」

「よろしく、孫権。」

「・・・・・」

俺は手を差し伸べるが、孫権は疑わしいそうな顔で俺を見ている。
完全に警戒しているな。

「ほら、蓮華。」

雪蓮に言われて渋々といった感じで、手を差し出してきた。
ちなみに握った時、思いっきり手を握られた。
俺は苦笑いを浮かべる。
何が原因でこれほど嫌われているのだろうか?

「姉様、そろそろ自室に戻らせていただきます。」

返事も聞かずに玉座から出て行った。
その後ろにいた女の子もその後について行く。

「ごめんね。
 あの子真面目だから、縁が良い人だって分かれば仲良くなれると思うんだけど。」

雪蓮が孫権をフォローするように言う
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