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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
最終話 私たち、彼の理想を守ります。
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カロリーネはアルフレートを見た。若きバウムガルデン家の継承者、そして転生者はカロリーネの手に自分の手を重ねた。
「誓います」
いささかも迷うことなく、その言葉は確かに発せられた。
「アルフレート・フォン・バウムガルデン。あなたは、バウムガルデン家の正当な継承者として、カロリーネ・フォン・ゴールデンバウムを助け、そして、この銀河に生きる一員として、ラインハルトの残した道を継ぎ、今後の人類の恒久の平和と発展に尽くすことを誓いますか」
「誓います」
フィオーナの剣が二人の重ねられた手の上に添えられた。透き通った剣の冷たい感触が二人に伝わってきた。
「ここに、ローレライの騎士の名において二人の誓いを受領し、かつそれを見届けることを私、フィオーナ・ウェル・フォン・エリーセルはここに誓います」
シャリンと銀の澄んだ音がし、かすかな重みが加わった。ティアナが剣を抜いてその上に重ねてきたのだ。
「同じくレーヴァテインの騎士の名において二人の誓いを受領し、かつそれを見届けることを私、ティアナ・シュトウツラル・フォン・ローメルドはここに誓うわ」
二人の剣が二人の手から離れ、陽光に切っ先が向けられた。きらめく陽光に燦然と輝くその剣は七色の宝珠のようにきらめいていた。
「さぁ。これで逃げ場はないわよ。覚悟はいい?」
「ちょっと、ティアナ。そんな追い詰めるような言い方をしないで」
不敵な笑みを浮かべている親友を窘めた後、
「大丈夫ですよ。力まず、焦らず、進んでいけばいいのだから」
と、フィオーナは穏やかに言った。カロリーネ皇女殿下はアルフレートと手を握りながら、二人の転生者騎士を正面から見つめてこういった。
「改めて誓うわ。私たちはラインハルトの残した道を守る。彼の理想を守って後世に伝えることをここで誓うわ。必ず」
カロリーネの戴冠式が正式に行われたのは、それから間もなくの事だった。帝国暦489年3月1日のことである。
彼女は、カロリーネ・フォン・ゴールデンバウム1世として、アルフレート・フォン・バウムガルデン大公を夫に、立憲体制の構築に全力を注ぐこととなる。
そして、フィオーナ・フォン・エリーセル、ティアナ・フォン・ローメルドもまた、カロリーネ・フォン・ゴールデンバウムを輔弼して後の世を支えた人間として記録されることとなった。
黒真珠の間でカロリーネが帝冠を頭にいただくのをラインハルトは最前列で見守っていた。その傍らにはラインハルトではなく、アルフレート・フォン・バウムガルデンがいる。彼はバウムガルデン公爵としてカロリーネと結婚したが、同時に大公の地位も得た。帝位はカロリーネが継ぎ、彼は補佐として今後政務に励むことが発表されていた。
「もう俺の役割
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