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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
最終話 私たち、彼の理想を守ります。
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るかもしれない。そうした時にイルーナたちは戦うのだ。ラインハルトの残した理想を守るために、彼とキルヒアイスとイルーナ、アレーナとの間で結ばれた約束を果たすために。
「教官、皆さま、私たち、約束します。どんなことがあっても、たとえラインハルトがいなくなったとしても、私たち、ラインハルトを守ります。彼の理想を守っていきます」
フィオーナが澄んだ声でしっかりと教官たちに向けて誓約し、ティアナもその隣でしっかりとうなずいた。
『その心意気や良し。ヴァルハラでの再会の時を楽しみにしているわ』
ジェニファーが微笑んだ。そして、イルーナたちは陽光に溶けるようにして消えて行った。
* * * * *
カロリーネ皇女殿下・・・・いや、カロリーネはノイエ・サンスーシのテラスに立っていた。爽やかな風が吹き渡り、陽光が優しく彼女の栗色の髪をなでていく。既に自由惑星同盟の軍人の制服を脱いで、プリンセスにふさわしいドレスに着かえていた。
戴冠式を目前にしたある日、彼女とアルフレートはフィオーナとティアナに会っていたのである。
「本当に私がラインハルトの遺志を継ぐということでいいの?かつてラインハルトを殺したことがあるこの私が?」
「はい。いずれ自由惑星同盟とゴールデンバウム王朝は一つになります。ラインハルトはあなたもご存じでしょうけれど、遠からず病に倒れる身です。それはラインハルト自身もよくわかっていることですし、彼もあなたに彼の示した道を継いでほしいと言っていました。・・人種、信条を越えた人類の統一を再び成し遂げてほしいと」
「でも・・・・」
カロリーネは詰まった。ラインハルトの承継者を掲げるのであれば、自分には決定的に足りないものがある。他ならぬゴールデンバウムの血を継ぐ自分がそれを憎んでいるラインハルトの覇業をつぐ資格があるのか。
ここ最近ずっと悩んでいた。いよいよ戴冠式が近づいてきたときにそれが顕著になった。それを話すと、フィオーナもティアナも顔を見合わせた。そして同時にそんなことは重要ではないと言い切ったのである。
「大切なのはアンタが血筋を継いでいるかどうかじゃないわ。今銀河に必要なのはね、アンタのような存在なのよ。まったく・・・驚いたわ。あの最後の戦い・・・・・最後の最後でアンタがローレライの歌声に加わったことが勝因なんだもの。ヴァルハラの爺様もこんなこと予見していなかったんじゃない?」
だとすると、とカロリーネ皇女殿下は思う。運命という物は仕掛けた当人ですらも予測できない大きなうねりとなるのだと。
「私たちは自由惑星同盟と帝国がまさか共同戦線を構築して共通の敵を倒すなんてこと、実現できるはずないと思っていたわ。けれど、アンタはそれを成し遂げた。ヤン・ウェンリーとラインハルトが手を組む・・
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