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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百四十二話 違うベクトルを持つ者たち
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ぐったりとキルヒアイスに寄り掛かったので、カロリーネ皇女殿下は思わず声を出した。
「騒ぐな、転生者。まだ俺は死んだわけではないぞ」
ラインハルトがキルヒアイス、フィオーナに手当てをしてもらいながら眼を開けてカロリーネ皇女殿下を見た。
「俺が斃れた後どうなるか、そしてプリンゼシン・カロリーネ、あなたはどうするのかをよく考えておけ。最も時間はあまりないがな」
「ローエングラム公・・・・私、私、その・・・・!!あなたにまだ何も教えていただいていません!違うんです!」
ラインハルトの瞳にまた怒気が浮かんでくるのを見たカロリーネ皇女殿下は慌てて言った。
「あなたの教えをそのまま模倣するのではなくて、ただ、あなたを知りたいのです!」
「残念ながら、その暇はないな。まだやるべきことが多くある。だが、私を観察はできるだろう?」
ラインハルトのアイスブルーの瞳が面白みを帯びてきらめいた。
「はい、どうか側にいさせてください。そして学ばせてください」
「私もです」
カロリーネ皇女殿下とアルフレートがかわるがわる言った。
* * * * *
帝国暦488年12月いっぱい、ローエングラム陣営はあわただしい動きを示した。反逆者となったユリア・フォン・ファーレンハイト以下の処置及び残存する反勢力の洗い出しを転生者たちは各人の能力を動員し、総力を挙げて行い、掃滅した。
禍根を残すわけにはいかないのである。
ローエングラム陣営は体制を一新し、新人事を発表した。ラインハルトが帝国軍最高司令官であることに変わりはないが、戦死した人間の穴を埋めることが必要だった。
軍務尚書にはフィオーナ・フォン・エリーセルが就任し、統帥本部総長にはオスカー・フォン・ロイエンタールが、宇宙艦隊司令長官にはウォルグガング・ミッターマイヤーが留任した。
そして、ラインハルトはミュラー、ビッテンフェルト、ルッツ、ワーレン、メックリンガー、アイゼナッハ、ケスラー、ティアナ、ダイアナを元帥に任じた他、麾下たちをそれぞれ昇進させた。
戦死したケンプ、バーバラ、エーバルト、アレット、ルグニカら幹部は特進し、元帥の称号を得た。
レイン・フェリルは上級大将となり、軍務省次官につき、ヴァリエもまた上級大将に昇進し、ケスラーの後を継いで憲兵隊総監となり、さらに、帝都防衛司令官の職務を引きついだ。
「バーバラ・・・・」
ついに戻ることはなかった戦友を思いながらヴァリエはその職を引き受けた。
* * * * *
カロリーネ皇女殿下とアルフレートはラインハルトの政務、軍務を傍らで見ながら学んだ。わからないところはヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ、レイン・フェリルらがラインハルトの行動の趣旨を教えてくれ
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