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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百四十一話 裏切者出現
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    10,000余隻
 中陣、オスカー・フォン・ロイエンタール元帥艦隊         15,000余隻
 左翼、ダイアナ・シャティヨン・シルヴィナ・アーガイル上級大将艦隊15,000余隻
 右翼、エルンスト・フォン・アイゼナッハ上級大将艦隊       15,000余隻
 中央 ラインハルト直卒本隊                   10,000余隻
 後衛、ナイトハルト・ミュラ―上級大将艦隊            10,000余隻
 遊軍、アレーナ・フォン・ランディール艦隊            10,000余隻
 同遊軍、ジークフリード・キルヒアイス上級大将艦隊        10,000余隻


* * * * *

「はめられましたな」

 アドリアン・ルビンスキーは同乗者に言葉を投げた。銀髪をショートカットにした帝国軍上級将官はルビンスキーを冷たい北極海を思わせる青い瞳で冷ややかに見つめた。

「誰を、誰が、ですか?」
「あなたが、私を、です。フェザーン消滅を筆頭にあなたは様々な予言をされた。そのおかげで私はいまこうしてここにいるのだが。フェザーン消滅後のあなたのヴィジョンに私はそれに乗った。残念ながら、投機先を見誤ったのは私の方でしたな」

 どちらかというと面白そうな響きを含んでいた。

「そう思われるのでしたらどうぞ。止めはしませんよ。シャトルでどこへなりともおいきなさい。いささか早計だったと後で後悔しても知りませんが」
「ほう?」
「我が軍はローエングラムを捕えました。それで充分なのです」
「戦える戦艦の数はそちらの方が少ないというのに」
「そう見えますか?」

 ユリアの顔に走ったきらめきをルビンスキーは見逃さなかった。

「ローエングラムを仕留めるという私の目論見に一点の変更もなしです」

 ヴァリエの迅速な動きによって、メルカッツ艦隊クルーゼンシュテルン、ホフマイスターの両提督及びメルカッツ本人を取り逃がしたことはユリアにとっては痛恨事だったが、彼女はそれを表に現そうとしなかった。
 帝都オーディンから艦艇群を引き抜いてこうしてヴァルハラ星域に展開し、他の同志たちと合流で来ただけで良しとしなくてはならない。

「シュターデン、ブリュッヘル、ゼークト、貴族連合、地球教徒他の同志艦艇群、展開を完了しました」

 副官が報告しに来た。艦艇総数は3万余隻。それも雑多なものをかき集めて、である。しかしユリアの瞳は冷静だった。

「繰り返しますが、戦いは艦艇総数ではありませんよ」

 ユリアは再び横目でルビンスキーを見ながら言った。

* * * * *

「全軍停止だ!!」

 睨むように宙域図を見ていたラインハルトが突然叫んだので、皆一様に驚い
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