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第百四十話 帝都オーディンへの帰還
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。
『ご注意いただければ幸いですが、ヴァルハラ星域において敵の残党が集結しつつあることを探知しました』
「残党って?」
『シュターデン、ブリュッヘル、ゼークトらです。例の少年皇帝エルヴィン・ヨーゼフを掲げ、自分たちこそ正当な軍だと宣言するようです』
「数は?」
『およそ3万余隻。残存貴族たちも賛同してこれに加わる者がいる模様です』
「フン、ちょうどいいわ。最終決戦ではいいところなしだったもの。蹂躙して踏みつぶしてやろうかな」
『それと・・・・』
ディスプレイ越しにヴァリエの顔が当惑を帯びていた。まだ言いたいことがあるようだった。アレーナの顔が引き締まった。
「内通者、わかったのね?」
『はい』
「誰?」
『二人いました。一人は、メルカッツ艦隊所属ユリア・フォン・ファーレンハイト、もう一人は――』
背後のドアが開き、きらめく閃光、それをアレーナは襲撃者もろとも抜き打ちに斬り捨てていた。鮮血が噴出し、狭い通信室を濡らした。
声も立てずに倒れたのはアリシア・フォン・ファーレンハイトだった。
「で?ユリアはどうしているの?」
目の前の光景をヴァリエは顔色を多少蒼白にして見ていたが、声の色は変わらなかった。
『メルカッツ艦隊から自身の直属艦隊を引き抜いて反乱軍に合流しました。メルカッツ提督については、私が間一髪で保護しています。ご自身をお責めになっていますが、慰留して落ち着かれています』
「よくやったわ。後でメルカッツ提督と話がしたい」
『はい。すぐに手配できます。それと・・・』
「まだあるの?」
『ユリア・フォン・ファーレンハイトについてです。信じられない事ですが、サイオキシン麻薬の流通に関わっていた――』
壁が粉砕される音がした。アレーナが剣を壁に叩き付けたのだ。大穴が開いたが、彼女はそれをすぐにオーラで修復した。
「失礼、あまりにも感情を抑えきれなかったから」
『私もです。報告、続けてよろしいですか?』
ヴァリエが話し出した。簡潔かつ明確な点としては、ユリア・フォン・ファーレンハイトがサイオキシン麻薬のシンジゲートの一員として、帝国同盟双方に流す物流を構築していたこと。
サイオキシン麻薬のシンジゲートには帝国貴族や官僚、商人が加わっていること。
さらに、地球教徒も残存し、このシンジゲートに加わっていること。
「ユリア・フォン・ファーレンハイトを放ってはおけない。シャロンとのつながりはわからないけれどあると考えたほうがいい。なら、帝都オーディンへの帰還途上、どんな手を使ってでもアンネローゼを守り抜きなさい。それが第一優先」
『承知です。他、主要提督の家族についても警備を回してそれとなく警戒しています』
「ユリアに近しい転生者たちの動向を注視して」
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