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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百三十八話 銀河帝国・自由惑星同盟連合軍vs新生・自由惑星同盟―第四次ティアマト会戦 その2
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だ数の上で優勢を占める彼女の直属艦隊は反転してティファニーを攻撃し始めた。
* * * * *
味方が奮闘している。最後まであきらめずに、自分を信じて――。
だからこそこの期待にこたえたい。けれど、それができない。自分の力ではローレライの歌を歌い切ることはできない。
どうすれば、いい――。
フィオーナは混乱しそうな頭で崩れ落ちそうな体を必死に支えていた。
「なぜ・・・なぜ私には・・・・できないの・・・・?」
ついにフィオーナの両ひざが崩れ落ちそうになった。シャロンの影は濃さを増し、笑ったような気がした。影はフィオーナを覆い隠そうとする。今にもフィオ―ナを暗闇の深淵に引きずり込もうというかのように。
(フィオーナ・・・・)
フィオーナは後ろを向いた。そこに、あり得ない人を見た。
イルーナ・フォン・ヴァンクラフト――。
フィオーナの身体は、光に包まれる。シャロンの影がうめき声を立てて後ずさりした。
『立ちなさい!!』
「・・・・・!!」
『あなたの双肩には銀河中の人々の声なき願いがあるのよ』
「ですが・・・私は・・・・!!」
『あなたの力は既に私を越えている・・・・思い描いていたとおりに自由に歌いなさい。私の模倣でなくていい。あなたはあなたらしく、最後まで歌いきればいい。既に敷かれた義務に縛られる必要はない。あなたが考えるべきなのは誰の為に、ではなく――』
イルーナの幻影は微笑んだような気がした。
『あなたが何の為に歌いたいのか、よ』
『フロイレイン・フィオーナ』
時を同じくして、ラインハルト・フォン・ローエングラムから通信が届いた。彼はブリュンヒルトにあって麾下の艦隊を指揮しつつ敵に打撃を与え、孤軍奮闘しているさ中である。
ラインハルトの目の前にシャロンの直属艦隊がいた。
移動要塞を従え、完全にラインハルトを追い詰めようとその触手を伸ばしつつある。
『ローレライの歌を歌いだしたからと言って、私に勝てるはずもないわ。ラインハルト・フォン・ローエングラム、死になさい!!』
『私はフロイレイン・フィオーナを信じる』
ラインハルトは眼前の敵から目をそらさず、手を振り上げた。麾下のオペレーターたちはその合図を見て艦隊に伝達し始める。
『卿と共にあれて私は誇りに思う。義務に縛られることなく、卿の思うがままに成すことを成せ。イルーナ姉上が生きていらっしゃれば、きっと同じような事を言ったかもしれないがな』
「・・・・・・・・・私は」
フィオーナは顔を上げた。そして全身からまばゆい光のオーラを放った。
「私は・・・・・!!」
「ローレライ・システム復旧しました!!出力急速に上昇中!!リンク同調率・・・まだ、伸びています!!」
「私
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