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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百三十八話 銀河帝国・自由惑星同盟連合軍vs新生・自由惑星同盟―第四次ティアマト会戦 その1
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るを得なかった。

「これほどの戦力差だなんて・・・!」

 ニヴルヘイム級アールヴァルの艦橋にあってアレーナは歯を食いしばってうめいた。わずか1万余隻であるルッツ、アイゼナッハ艦隊では、シャロン、カトレーナの前に鎧袖一触ではないか。

 だが――。

「敵艦隊に混乱が生じています!」
「ローレライ・システムの波及率、30・・・40・・・50・・・!各宙域にエリーセル元帥の歌声が展開されています」
「敵艦隊の危険レベル、レッドからイエローに低下!」
「前方の敵艦隊にも乱れが!!」

 ローレライ・システムの影響は確実に敵艦隊に波及し始めていた。

『アレーナ様。敵に混乱が生じている今、できる限り打撃を与え続けることです』

 キルヒアイスがアレーナに通信回線を開いてきた。そう、その通りだ。ここで止まるわけにはいかない。

「主砲、3連斉射!!」

 アレーナが号令をかける。アレーナ、キルヒアイス連合艦隊はフィオーナ艦隊の前面に展開し、敵艦隊に痛烈な打撃を与えた。

「撃って撃って撃ちまくれ!!敵が混乱している今が好機!!目の前の敵を消しつくすまで撃ち続けろ!!!」

 アレーナが日頃の飄々さを捨てて号令する。ラインハルト本隊を始めとする各艦隊も全力射撃を試みていた。

「主砲斉射、3連!!敵の戦闘に砲火を集中させ、体勢を崩せ!!」

 ラインハルト本隊からの斉射が左翼カトレーナの前衛艦隊を撃ち尽くす。ミュラー、アイゼナッハ艦隊も負けず劣らず奮闘する。
 ラインハルト本隊は遊軍として縦横無尽に戦闘宙域を駆け巡っていた。カトレーナの前衛に打撃を与えたラインハルト本隊は、今度はアンジェの中央艦隊に横合いから突撃し、一気に分断しにかかった。

「撃てェッ!!」
「ファイエル!!」
「今だ、撃て!!」

 ティアナ、ミッターマイヤー、ダイアナはそれぞれの艦橋で号令を発し、分断された敵艦隊に斉射を浴びせた。

 しかし、敵の立て直しは存外早かった。

「敵艦隊、イエローからレッドに!!」
「敵艦隊を正体不明の磁場が包み始めています!!」
「シャロンのオーラね・・・!!」

 アレーナはシャロンのオーラを解析して、波長を数値化し、疑似的にそれが見えるように各艦隊のソフトウェアを改良させていた。

「敵艦隊、動き出しています!!まっすぐにこちらに突っ込んできます!」
「中央、左翼、右翼、ミッターマイヤー元帥艦隊及びローメルド上級大将艦隊と接触!!勢い止まらず!!さらにアーガイル上級大将の艦隊と接触します!」

 カトレーナ、アンジェ、そしてシャロンの艦艇は立ちふさがる連合軍前衛をものともせずに怒涛の勢いで迫ってきた。

「シャロン最高評議会議長閣下の覇道の邪魔をするちり芥は
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