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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百三十七話 作戦準備
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ラール・ヤン・ウェンリー!!』
『ジーク・アトミラール・ラインハルト!!ジーク・アトミラール・ヤン・ウェンリー!!』
「・・・・・・・・・・」
ヤンはその叫びの木霊を聞きながら、唇を結んでいた。
「人類存亡の前には、か。ローエングラム公の言う事は正しい。だが、この戦いにケリがつけば、その先はどうなる・・・・」
「ヤン提督」
振り向くと、アルフレートが立っていた。アルフレート、そしてカロリーネ皇女殿下はヤン・ウェンリーの旗艦ヒューベリオンに搭乗することとなっていた。ヤンとしては後方にいてもらった方がいいのではないかと思い、再三提案したのだが、アレーナ、そして二人自身からの申し出が強く、やむなく搭乗を許可した格好である。
「あなたはまだ、自由惑星同盟と、帝国という図式を思い描いていらっしゃるのですね」
「・・・・・・・」
「ですが、帝国は変わると思いますよ。提督が想っていらっしゃる民主主義についても帝国は受け入れると思います。時間をかけて、ですが」
「今はカザリン・ケートヘン女帝が即位しているし、もしかするとローエングラム公自身が即位するかもしれないという未来もあり得るだろう?」
「はい。ですが、立憲君主制という未来もあり得ると思います」
「・・・・・・!」
「ヤン提督、それを成しえるかどうかはまだわかりませんが、少なくとも僕・・・自分、そしてカロリーネ皇女殿下は帝国と同盟とが共存できる関係を探っています。提督もお考え下さい。争いを前提とするのではなく、争わない事を前提として、未来を切り開く方法を」
「君は変わっているなぁ」
ヤンはそう言っただけだったが、先ほどまでの陰のある表情は綺麗に消えていた。
「あぁ、そうだね。そして今は、この戦いを乗り切ることだけを考えよう。でも、君たちの言う未来とやらの構図、楽しみにしているよ。むろん私も考えるさ」
ヤンはそれだけ言うと、ゴロンとテーブルに寝転がろうとして・・・やめた。ソファーではない事を思い出したようだった。
* * * * *
決戦である。
決戦に向かう銀河帝国・自由惑星同盟連合軍の主な陣容は以下のとおりである。
先陣として
ヴォルグガング・ミッターマイヤー艦隊1万5000余隻
次鋒として
ティアナ・フォン・ローメルド艦隊1万5000余隻
そして、第三陣として
ダイアナ・シャティヨン・シルヴィナ・アーガイル艦隊10万余隻
内訳として
第一陣
シュリル・レーテマン中将8500余隻
コリン・フォン・ハルテンベルク中将8500余隻
第二陣
ミュッツェル・ライトハウサー大将1万余隻
第三陣
ダイアナ直卒艦隊3万余隻
第四陣
ニーナハルト・フォン・レインディア大将1万余隻
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