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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百三十七話 作戦準備
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みなくてはわからないわ。けれど、やらなければならない。そうでないと皆を解放することはできないのだから」
フィオーナはサビーネに強い決意の眼差しと共にそう言った。
他方、ラインハルト以下帝国軍首脳陣、各提督たちも艦隊整備及び再編に余念がない。ブライウング・ローレライ作戦の命題は、歌い手であるフィオーナを守ることである。そしてそのためにはどんなことをしてもフィオーナの搭乗するヘルヴォールを守り切ることが課題だった。
「帝国各地から稼働可能な移動要塞を集めるだけ集めろ」
という指令がラインハルトから後方の帝都にいるケスラーたちに飛んだ。帝国領内の要塞は、元々移動式ではなかったが、ラインハルトらローエングラム陣営が自由惑星同盟領に侵攻するにあたって補給と補充の機能を持ち込むために再開発を行っていた。
だから、レンテンベルク、ガルミッシュを始めとする各要塞は軒並みその機能を有していた。このうち、ラインハルトは対反勢力用としての抑え以外の要塞をすべてフェザーン、イゼルローン回廊方面に集結させることを決めた。
さらに、自由惑星同盟が保有する数十万隻の艦艇に対する対策も行わなくてはならない。
「特攻兵器として体当たり攻撃を行おうとするのであれば、それを無力化するだけの事です」
キルヒアイスが提案したプランを聞いた諸提督は一様に驚きを示した。
「なぜこんな簡単なことに気が付かなかったのだろう」
「いや、まるでコロンブスの卵ですな」
などと、諸提督は感心しきりだった。しかし――。
「自由惑星同盟の数十万隻の艦艇を無力化できたとして、あのシャロンとやらが放つ禍々しい閃光にどう対処するか」
という最大の課題は解決できていない。これについては転生者であるアレーナ以下も「打つ手なし」といった結論を下していた。
「一発の威力が凄まじすぎるのよ。あれに対抗できるオーラを放つことができるのは、ティアナ、私、フィオーナくらいかな。それも数発が限度。けれどシャロンは無尽蔵にそれを撃ってくるわよ」
という、アレーナの言葉によってこの課題に対する対抗策を打ち立てる努力をラインハルトたちは捨てた。しかし「ローレライの歌」さえその威力を発揮すれば、シャロンのオーラを無力化できるのだから、この心配をしていても始まらないだろう。
* * * * *
「閣下、少しお顔の色が優れないように思います。どうかお休みください。宇宙には閣下が必要です」
激務がようやく一区切りついて部屋に戻ったラインハルトはエミール少年から声をかけられた。ヴァーミリオン星域直前、たまたま廊下で敬礼をささげる彼を認めて、その態度から彼を従卒としてそばに仕えさせたのである。
「そうか、私はそんなに疲れた顔をしているか」
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