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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第81話
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王陛下達も、国内がそのような状況になった上その中には王族まで含まれているとなるとエレボニアとの”開戦”を決めざるを得なくなってしまったという事ですか……」
「つーか、その件にもあのゆるふわ女が関わっているのかよ。」
疲れた表情を浮かべたオリヴァルト皇子が語ったリベールの現状を知ったアリサ達がそれぞれ血相を変えている中エリオットは辛そうな表情をし、サラは複雑そうな表情で呟き、アッシュは呆れた表情でミュゼを思い浮かべて呟いた。
「フム……確かリベールは”空の女神”によって”黄昏”による”呪い”の影響がリベールにも及ばないように、霊脈に結界を施したという話じゃが……」
「ああ、その点に関してはその場に立ち会ったクローディア王太女とカシウスさん、遊撃士協会の王都(グランセル)支部の受付を担当しているエルナンさん、そして王都(グランセル)の大聖堂の責任者であるカラント大司教が”空の女神”達がリベールの霊脈に結界を施す所を見届けたとの事だから、間違いなくリベールは”黄昏”による”呪い”の影響は受けていないだろう。」
「という事はリベールの件は、”黄昏”等が関係していない”純粋なリベールの怒り”という訳ですか……」
「ま、リベールは”百日戦役”の件があるのに、”冤罪”まで押し付けられて”理不尽な要求”をされたんだから、幾ら温厚なリベールの人達もそこまでされたら頭に来てもおかしくないだろうね。」
考え込みながら呟いたローゼリアの言葉に頷いて答えたオリヴァルト皇子の話を聞いたラウラは複雑そうな表情で呟き、フィーは静かな表情で呟いた。

「……その”百日戦役”の件だが。エレボニアがリベールに理不尽な要求をする理由である”アルスター襲撃”がエレボニアの自作自演である事が公表された事で、軍部や政府、それに国民達の一部からも”百日戦役”が勃発した理由も”アルスター襲撃”同様”エレボニアの自作自演”なのではないかという疑問の声も挙がっているそうなんだ……」
「何ですって!?」
「実際その通りだから洒落になっていないわね。」
「幾ら何でも”ハーメルの惨劇”を知る事はないと思うけど…………今回の戦争が終わっても、エレボニアは内戦と今回の戦争で受けた被害に対する復興に加えて改めて”百日戦役”で犯した”大罪”と向き合わなければならないかもしれないね……」
オリヴァルト皇子が重々しい様子を纏って答えた驚愕の事実を聞いたサラは厳しい表情で声を上げ、セリーヌは目を細めて呟き、トワは悲しそうな表情で呟いた。
「そうだね……その点に関しては私もトワ君と同じ考えだ。――――――今回の戦争の件を終えたら、いっそ”ハーメル”の件を公表するのもありかもしれないとも私は思っているよ。既に各国もそうだがエレボニアの国民達の政府に対する信頼、そして皇家の威光もとっくに地の底に落ちているだ
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