第81話
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の表情で指摘した。
「それでも少なくても公の場では、彼に対する呼び方や話し方を敬称に変える必要があると思うよ。――――――それにしても、”レヴォリューション”だったか。メンフィルもリベールの協力で”カレイジャス”のような”アルセイユ”の姉妹艇を開発している話は耳にはしていたが……まさかよりにもよって、このタイミングでそれを投入するとはリウイ陛下達には”してやられた”気分だよ。」
「その…………カレイジャスの開発に関わっていた殿下はやはり、ご存じだったのですか?」
”レヴォリューション”の事を話に出して苦笑しているオリヴァルト皇子の言葉が気になったアリサはオリヴァルト皇子に訊ねた。
「ああ、”カレイジャス”の開発の際に女王陛下達からその存在を開発している話は聞いた事はある。とはいっても、やはりメンフィルに対する守秘義務がある事で、具体的な内容等については教えてもらえなかったけどね。――――――それよりも、ラウラ君。子爵閣下の件は本当に申し訳なかった……こんな事ならクロスベルにも向かって”本来の歴史”の事を一番良く知っているキーア君から話を聞くなり、レグラムの状況をもっと気にするなりしておくべきだったのに、それを怠った私のせいで子爵閣下が……」
「父上の件はどうかお気になさらないでください。レグラムの件は領主の娘である私の責任でもありますし、何よりも父上はその件での殿下の謝罪等は望んでおられません。」
「……殿下。他国のエレボニアに対する反応もそうですが、”協力者”の件はどうなっているでしょうか?」
申し訳なさそうな表情を浮かべたオリヴァルト皇子に謝罪されたラウラは静かな表情で謝罪が不要である事を伝え、ユーシスは真剣な表情でオリヴァルト皇子に状況を訊ねた。
「他国に関しては正直芳しくない反応だよ……ただでさえレン君達に先に手を打たれていた事もあるのに、そこに加えて”焦土作戦”の件があるから、他国の今のエレボニアに対する印象は”最悪”になっていると言っても過言ではないよ。」
「そ、そんな………各国がそんな状況ですと最悪は……!」
「エレボニアとエレボニア以外の各国が連合を組んだ軍がぶつかり合うまさに大陸全土を巻き込む戦争に発展するでしょうね……」
「ラマールで言っていたミュゼが描いた通りの”盤面”に徐々に近づいているね。」
「チッ、あのゆるふわ女、下手したらこの戦争の後の世界の状況まで読んでいやがるんじゃねぇのか?」
重々しい様子を纏って答えたオリヴァルト皇子の話を聞いたマキアスは表情を青褪めさせ、サラとフィーは真剣な表情で呟き、アッシュは舌打ちをして苦々しげな表情を浮かべてミュゼを思い浮かべた。
「……それとその件に関して更に悪い知らせがある。」
「”他国のエレボニアに対する印象の件での更に悪い知らせ”ですか……」
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