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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第81話
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ナに対する”怒り”もスッキリしたでしょうしね。実際、あの後頭も冷えてアルティナの事を許した所か、アルティナみたいな幼い女の子相手に怒り過ぎていた事を大人げないと思って反省していたわよ。」
「なるほどね……確かにそれらの件を考えると、エリゼがあの3人に対しては思う所がない事にも納得できるわね。」
「そ、それよりも………今の話が本当だとするとベルフェゴールさんはリィンさん達と一緒にルーファスさんを…………」
「………兄はどういう最後を遂げたのだ?」
「ユーシス……」
メサイアとベルフェゴールの話を聞いたサラは考え込み、ある事に気づいたエマは不安そうな表情でユーシスに視線を向け、静かな表情で兄の最後を訊ねる様子のユーシスをマキアスは複雑そうな表情で見つめていた。

「うふふ、わざわざ殺された兄の最後を知りたいなんて物好きね。別にその程度だったら教えてあげてもいいけど、あのルーファスって男の最後は相当無惨なものよ?それでも知りたいのかしら?」
「ル、ルーファスさんの最後が”相当無惨”って……」
「ユーシスの話だと、ルーファスの遺体は”首を斬り落とされた状態”だって話だから、無惨な殺され方をしたのは確実だろうね。」
「……それでも聞かせてくれ。兄上の弟として……そしてリィンの友として、兄上の最後を知っておきたい。」
意味ありげな笑みを浮かべたベルフェゴールの言葉を聞いたエリオットは不安そうな表情をし、フィーは静かな表情で呟き、ユーシスは覚悟を決めた表情で訊ねた。
「ま、そこまで言うんだったら聞かせてあげるわ。――――――あのルーファスって男は私達との戦いで疲弊した際に、その様子を見てチャンスと判断したセレーネが”竜化”――――――要するに”(ドラゴン)”になって氷の礫が混じった絶対零度の竜の息吹(ドラゴンブレス)をあの男に浴びせたのよ。」
「ええっ!?セレーネが!?」
「”生身の人間”に竜の息吹(ドラゴンブレス)を浴びせるって………あの娘もリィン同様、敵には一切の容赦をしない事を決めたようね。」
「うむ……氷の礫が混じった絶対零度の竜の息吹(ドラゴンブレス)を浴びせたという事は、そのルーファスとやらはその竜の息吹(ドラゴンブレス)によって氷漬けにされた挙句氷の礫によって全身を切り刻まれ、そこにリィンによって”止め”を刺されたのか?」
ベルフェゴールの説明を聞いた仲間達がそれぞれ血相を変えている中アリサは信じられない表情で声を上げ、目を細めて呟いたセリーヌの話に頷いたローゼリアは真剣な表情で訊ねた。

「ええ。――――――ああ、そういえばあの男がご主人様によって首を斬られた時に『この私が”黄昏”が起こる前にこんな異国の地で果てるというのかぁぁぁぁ―――ッ!』っていう断末魔を上げたから、それがあの男の”最後の言葉”にもなるわね。」
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