暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
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†††Sideヴィヴィオ†††

ルシルさんと戦ってるコロナとリオの居るところに戻ってきて、その後姿を視界に収めた。ゴライアスを串刺しにしてる6本の炎の槍が爆発して、ゴライアスが粉々に吹き飛んだ。すでに地面に降りてたコロナは無事で、リオと一緒に爆発範囲外に居るんだけど、2人の背後には放電する魔力槍が待機してた。わたしとアインハルトさんはスピードを上げてジャンプ。そして発射されるより早く、「はぁぁぁぁぁ!」槍を蹴っ飛ばした。

「ヴィヴィオ!」「アインハルトさん!」

「ただいま!」「ご迷惑をおかけしました!」

4人で力強く頷き合って、静かに待ってくれてるルシルさんに体を向けると、「コロナとリオを下がらせなくていいのか?」と聞かれた。2人のライフはもうほんとギリギリ。クリーンヒットを貰ったら一撃撃墜レベル。だからルールーは『下がって2人とも。回復するから』っていう撤退指示を出して、2人は「うん、了解」って応じた。

「ヴィヴィオ、アインハルトさん、気を付けてね!」

「頑張って!」

リヴィのところへ向かうコロナとリオを見送って、改めてルシルさんに対して構えを取る。

「少しギアを上げるぞ」

――ソニックムーブ――

ルシルさんの姿が掻き消えた。高速移動での奇襲のセオリーは、相手の背後から。でもルシルさんはちょっとイジワルだから、たぶん「ここ!」って、わたしはアインハルトさんの居る反対側の左側面に向けて中段回し蹴りを打った。同時、「むお!」掲げた両腕でガードされたけどルシルさんにヒット。足を下ろしてすぐに下段蹴りを打つけど、ルシルさんは小さなシールドを張って防御してた。

「はぁぁぁぁ!」

そこにわたしを掠めつつルシルさんの顔を狙うアインハルトさんの右フック。ガードを保ったままだったからルシルさんの両腕に防がれたけど、ガードを弾いたうえで数mと後退させた。

「「せぇぇぇい!!」」

ここで追撃。わたしは左拳、アインハルトさんは右拳でのストレートを打った。ガードし直される前に胸に入ったことでルシルさんは殴り飛ばされた。ダウンなら追撃は出来ないけど、ルシルさんは受け身を取って後転と同時にネックスプリングで立ち上がった。

「まだまだ! 来い!」

「「はい!!」」

わたしとアインハルトさんとルシルさんは同時にダッシュ。と、ルシルさんがジャンプをして宙で前転、わたしとアインハルトさんに同時に踵落としを繰り出してきた。

「(ルシルさんって意外とアクロバットな動きを・・・!)ぐっ!」「ぅく!」

両腕を頭上に掲げてガードして、「はっ!」ルシルさんを弾き返した。ルシルさんは着地するまでの間に「我が手に携えしは――」って詠唱を始めたけど、「あぁ、そうか、複製は使用するなと命令を受けていた
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