暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga4-B届け!〜All for One〜
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地面から濃紺色の砲撃が何十発って地面から放射されて、わたし達の逃げ道を塞ぐ壁になった。砲撃の壁は∩な形で、来た道を戻るしかないけどそこにはルシルさんが陣取ってる。うん、袋小路に迷い込んだ、逃げ場なし!

「アインハルト! 見ておけ、そして知るんだ! 所詮、独りの力など高が知れていると! それは違うと言うのなら! 俺を止めて見せろ」

そう言ってルシルさんは両拳を胸の前で打ち合わせて、右腕の魔力を左腕に移した。さらに強力になった魔力を付加してる左腕をグッと後ろに引いて、「コード・アダメル!」突き出すと同時に砲撃を発射。

「コロナ、リオ!」

「「うん!」」

回避は出来ない。防御するにはわたし達の魔力で出来るか判らない。なら、ルシルさんも抵抗していいって言ってくれてるし、全力で迎撃するのみ。

「ディバインバスター!」「紅蓮拳!」

わたしとリオの直射砲を、ルシルさんの砲撃にぶつける。魔力爆発が起きて、迎撃に成功したかな?って考える間もなく、その閃光の中から勢いが衰えた蒼い砲撃が飛び出してきた。

「ケイジングスピアーズ!」

さらにコロナの魔法。先の尖った石の柱が壁のように並んで突き立った。そして砲撃が着弾した音が石の壁の向こうから聞こえて、壁が大きな音を立てて崩れてく。砲撃の迎撃は「うまくいった!」みたいで、3人で喜び合った。

「あー、すまん」

――公正たれ汝の正義(コード・ザドキエル)――

「「「っ!?」」」

グッと体を上に引っ張られたかと思ったら、十字架に磔にされたような体勢にさせられた。両隣のコロナとリオを見ると、ルシルさんの魔力槍2本で十字架が形作られてて、わたし達はバインドで拘束されてないにも関わらず拘束されてた。さらにわたし達の前には1人につき4本の魔力槍。

「さて。そろそろバインド地獄を解除してやろうか」

パチンと指を鳴らしたルシルさんの視線の先、ようやくバインドから解放されたアインハルトさんは、何回も何回もバインドをアンチェインナックルで弾き飛ばし続けたことで大きく肩で息をしてる。

「今すぐ、ヴィヴィオさん達を解放してください!」

「バインド中での攻撃は許されている。だから・・・ジャッジメント」

「「「っ!?」」」

ルシルさんが号令を掛けた瞬間、わたしとコロナとリオのお腹に槍が突き刺さった。お腹から出てる柄の長さからして貫通してるっぽいんだけど、ダメージを負った感じがしない。むしろ力が湧いてくる。ルシルさんはアインハルトさんに背を向けて、小さな声で「演技、演技」と指示。

「あ、えっと、うあああ!」

「わぁぁぁ!」「きゃあああ!」

「ヴィヴィオさん、コロナさん、リオさん!」

アインハルトさんは大きく目を見開いて、「あああ
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