暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga4-B届け!〜All for One〜
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「ルシルさん、どうして・・・?」
ルシルさんと攻撃の応酬を行いながら、アインハルトさんに聞かれないように話す。
「作戦に少しアレンジを加えるぞ。アインハルトを限界まで追い詰める。すべてはそこからだ。だから、もうちょっとダメージを与え――おぶっ?」
ルシルさんがそこまで言いかけたところで、わたしの左フックを右頬に受けちゃった。
「う〜ん、タダでは受けないですよ?」
後ろに下がったルシルさんにウィンクしてそう言うと、「ああ。少しでも俺との戦いを糧にしてほしい」って嬉しそうに笑った。
「いきます・・・!」
「おう!」
お互いに突撃。ルシルさんの高速中段回し蹴りをスライディングで避けて、すぐに上半身を捻ってうつ伏せになるかどうかで両手を地面に付いてブレーキ。そしてクラウチングスタートでの再突撃。まだ完全に振り向き終わってないルシルさんに「てやっ!」右ストレートを打ち込む。
「ぅむ!」
「入った!(このまま畳み掛ける!!)」
ルシルさんの左わき腹に直撃。僅かに後退したルシルさんに右ジャブ、左アッパー、右打ち下ろし、左フック、右ストレートのコンビネーションを打ち込むけど、ルシルさんはすべてをガードして耐えきった。やっぱりちょっとでもわたしより魔力量が多いと決定打になってくれないかな。
「次はこちらのターンだ」
また攻撃スピードが速くなった。左ストレートを顔を横に反らして避けて、右の連続ジャブを胸の前に掲げた両腕でガード。左の裏拳振り下ろしを受けないように上半身を反らすスウェイで避けて、弧を描いて垂直に打ち下ろされる右拳を、振り上げた左腕を外へと振り払うようにして弾いた。
「せぇぇーーーーい!」
――アクセルスマッシュ――
ここで反撃の加速アッパー。ガキンと防御魔法に止められた感覚が手に伝わった。と、「ぅぐ!?」あごから頭のてっぺんにまで突き抜ける衝撃が襲ってきた。カウンターのアッパーを貰った。でも脳震盪が起こるほどのものじゃない。手加減されたんだ。
「アインハルト! どうした! まだ助けに来られないか!?」
それでも体勢が乱れたことには変わらない。でも追撃は来なくて、ルシルさんはアインハルトさんに声掛け、挑発するだけ。でもアインハルトさんは、いまだにバインド地獄から抜け出せられてない。
「ルシルさん・・・!」
アインハルトさんの表情は悔しさや怒りでいっぱいだ。少し追い込みすぎなような気もするけど、ルシルさんはあとで恨まれないかな。それが心配だよ。
「(大丈夫。頭はスッキリしてる。休まなくても続行できる!)ルシルさん!」
「・・・リヴィア。コロナとリオをここへ。最終段階だ」
『りょ、了解』
アインハルトさんからは見えない角度で
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