第13話 改造手術
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らされるだろう!!」
それを聞いた鳩川はえらく感銘した様子だった。
「なるほど!平和と優愛!それこそ私の望んだ理想の国家でございます!」
鳩川は立ち上がってビシッとショッカー式敬礼をする。
「偉大なるショッカー、そして大首領様の為に永遠の忠誠を!!クルッポ!」
こうして反ショッカー発言を繰り返した野党議員達はショッカーによって殺害、或いは改造されショッカーのメンバーになった。
鳩川や福井などのショッカーの改造人間議員らは後に自身らの党を離党し、ショッカーの支援を受けて"世界平和"を公約とする新政党『EP党』を結党するのだった。
主要な党員がEP党に流れたことにより民衆党や会社党、共生党などの主要野党は弱小政党に成り下がったのは言うまでもない。
その頃、オ・ンドゥルゴ基地では―。
「はぁーーー、大変だぁ」
月明かりの書室に千堂は意気消沈して机に突っ伏していた。
そもそもの始まりは千堂が机の上に置かれた訪日使節団の訪日日程表を見つけたことから始まった。どうやら自分がいない間に誰かが置いていったらしい。ショッカー世界の誰もが訪れたことのない未知の国、日本国で自分がどのように過ごすのか気になり軽い気持ちで目を通した。
千堂はそれを見て軽く目が飛び出しそうになった。余りのハードスケジュール過ぎたのだ。
それらをまとめるとこうだ。
初日は首相官邸で総理と会談、その後は首都東京の観光地を総理と共に練り歩き、視察を行う。
2日目は日本世界のマスコミの記者会見に外国大使達と会談。その後は再び、総理と落ち合い晩餐会を行う。
そして最終日の3日目は皇居で日本国の皇帝(天皇)に謁見した後、『銀座事件』犠牲者の鎮魂を込めて銀座で献花と黙祷を行って帰るというのだ。
このハードスケジュールの中で四六時中、使節団の警護を行うのを想像すると気が遠くなりそうだった。
さらに悪いことに使節団の中での千堂の役割にいつの間にか『護衛』だけでなく『対日親善大使』という訳の分からない取ってつけたようなものがついていたことだ。
この事をゾル大佐に聞くとショッカーの印象を少しでも良くする為に作った役職らしい。ショッカーの中で適任を探したところ、「やはり自衛隊と"友好的な"ファーストコンタクトを行った千堂大尉が適任では?」という意見が出たらしく、満場一致で自分に決まったとのことだ。
偉大なるショッカーの上層部に選ばれたことは名誉なことだが、こうも頼られては体が持たない。さらに親善大使の仕事には2日目のマスコミ記者会見の応答が任せれているらしく、それがまたプレッシャーとなって千堂の胃腸を締め付けていた。
「くそ……どうすりゃい
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