第13話 改造手術
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「まず、小腸をハトのものに変異させる為、下腹部を切開する!!」
そして科学戦闘員はゆっくりと鳩川の下腹部にメスを近づけると鳩川の顔が恐怖に歪む。
「や……やめ―。ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!」
断末魔が手術室に響き渡った。
肉体改造手術は数時間にも及んだ―。
最終的に手術は成功し、鳩川の肉体は完全に別物になった。
手術台の上にいたのは想像を絶する苦痛にゼエゼエと息を荒げる虚ろな目をした人間大のハトの化け物だった。身体中が灰色の羽毛に覆われ、背中には翼が生えている。さらに拳が鳥類特有の細い鉤爪を持つ細いものに変わると同時に顔も変異する。口部がくちばしになり、鳩川の特徴的なギョロ目もハトの様なクリっとした目に変わっていた。
肉体改造中、余りの苦しみに途中からショック死寸前までいったが改造人間になりかけているので簡単に死ねる訳もなく、腹を割かれる痛みに苦しみ続けたのだ。
「では第3段階の脳改造に移る!脳改造装置を装着するのだ!」
助手の科学戦闘員は鳩川の頭部にヘッドギアを被せる。
するとヘッドギアは自動的に動作を開始し、鳩川は眠りに落ちる。このヘッドギアから流れる音波によって鳩川の脳は眠りに落ち、洗脳にかかりやすい状態になるのだ。そしてそれと同時に音波から流れる洗脳情報により鳩川の意識は『某国への忠誠』から『ショッカー大首領への忠誠』に変わり、完全にショッカーのメンバーとして染め上げられてしまった。
「第3段階完了。これにて改造手術を終了する!」
そして科学戦闘員達は眠りに落ちた鳩川を残して手術室から立ち去ってしまった。
―しばらくして。
ハトの怪人はギロリと目を開けて覚醒する。そして手足を拘束していた枷を破壊し、ムクリと起き上がるとバサッと翼を広げて鳴き声を上げた。
「クルッポーー!!!!」
それを見ていたかのように手術室上部のレリーフが緑色に妖しく光り、複数のスピーカーを通して低い声を発する。
「目覚めたようだな、鳩川よ!!」
「はい、大首領様。私、鳩川由紀夫は偉大なるショッカーの改造人間でございます。どうぞ、何なりとご命令を………そして―」
そして鳩川は一旦、人間態に戻って膝まづく。頭を地面にこすりつけ、勢いよく土下座をする。
「誠に申し訳ございませんでした!偉大なるショッカーを愚弄するような発言を繰り返したこと!これは万死に値する蛮行でございます!」
「鳩川よ、貴様の罪を許そう。だが今後は我がショッカーの一員としてこの国を裏から操る為に励むのだ!」
「ハッ!!!」
「そしてその時こそ、この国に真の平和と優愛がもた
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