第13話 改造手術
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科学戦闘員は楽しそうに笑顔のまま続けた。
「それと貴様には偉大なるショッカーを侮辱する発言をした罰として"麻酔無し"で手術をするから安心してくれ」
鳩川は残酷なことを平然と言い放つ目の前の科学戦闘員に恐怖したと同時に、自分の身体が切り刻まれる苦痛を想像して鳩川は発狂する。
「いやだぁぁぁぁ!!!!いくらなんでもやりすぎだろ!!!やめてくれぇぇ!」
そんな鳩川の元に助手がハトゲノムが入った薬瓶を持って駆けつける。
「ハトゲノム、持ってきました!すぐ準備します!」
助手はハトゲノムが入った薬瓶から液体を注射器を使って吸い上げていく。
それを見た鳩川は必死に彼らを説得しようとする。
「そうだ!反ショッカー発言をしたことなら謝る!なんなら多額の『お詫び』もするから許してくれ!やめてくれー!」
許しを乞いながら必死にジタバタと暴れながら叫ぶが鳩川の抵抗も虚しく、緑色の液体が入った注射針が鳩川の腕に突き刺さる。
「い、いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
液体が注入され、血管を通じて体内を循環する。
「うぁ……あ…あ……あ…!!!」
鳩川に今までの人生で感じたことのないほどの苦痛が襲いかかる。顔に青筋が浮かび上がり、苦しそうにうめき声を上げる。
液体の中にはキジバトのDNAゲノムの他にナノマシンが混ざっており、これが体内のヒト遺伝子を変異させる役割を行う。
そしてこれで肉体を変化させる下地が整った。
「それでは第2段階の肉体改造を行う。メス!」
「もう……やめてくれ……頼む……。痛いのは嫌だ!!!」
鳩川は大人気なく目に涙を溜めて科学戦闘員に懇願する。しかし科学戦闘員らは無視してメスを鳩川に向ける。
それを見てこれから行われる行為に震えた鳩川は手術台の上でよじりながら必死に抵抗を続けるが科学戦闘員もプロである。すぐに鳩川を押さえつけると拘束バンドを鳩川の腰と首に巻きつけた。
第2段階の肉体改造は体中の細胞の1つ1つすら改造するのでかなり大掛かりな工程になる。ショッカー世界ならこの時点で手術ロボットによる自動手術に切り替わるのだがここは日本国内である。さすがにショッカーといえど『門』を越えて手術ロボットを運ぶわけにもいかないので前時代的な科学戦闘員による外科手術を行うことにした
………というのも理由としてはあるが実際は反ショッカー発言をした議員をなるべく長時間に渡って苦痛を与える為の『私刑』という意味合いの方が強い。こうすることで対日強硬派の勢いを少しでも削ぐことが1番の目的であった。逆に言えばこうでもしなければならないほどに対日強硬派は暴走寸前なのだ。
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