第19節「血飛沫の小夜曲(前編)」
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「お前にも、守りたいものがあるのなら……もしも、俺とお前の見ているものが同じだとすれば……」
ツェルトをまっすぐ見つめる彼の目には、確かな強さと信念と、そして優しさが宿っていた。
(そうか……こいつは……。風鳴翔は、もしかして……俺がずっとなりたかった──)
ツェルトがその手を取ろうとした、その時であった。
「立花ああああああああああああああああああああッ!?」
耳をつんざくような姉の、それも響の名を叫んだ絶叫に、翔は慌ててそちらを振り向く。
「え……ッ?」
振り向いた翔の目に飛び込んできたのは……口角から血を垂らしながら“何か”をゆっくりと咀嚼するネフィリムと。
「……う、うう、うわああああああああああああああああああああああああああッ!!」
左腕を抑えて悲鳴を上げる響の姿だった……。
「ひび、き……? 響いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいッ!!」
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