第80話
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アお姉様を救い、私とアストライアお姉様に”人に対する希望”を抱かせてくれたのもまた”人”。その”人”のお陰で一度は諦めた”道”を私は探していて、そんな私にとってリィンはアストライアお姉様にとってのセリカと同じ”運命の相手”だからリィン――――――いえ、リィン達と共に歩む事を決めたのよ。そんな今の私――――――いえ、”私達”が目指す”道”の為にもその”道”に立ちふさがる人達の犠牲はやむを得ないと思っているし、その”犠牲”を決して無駄にするつもりはないわ。」
アイドスはある人物――――――エステルと自分が関わっていたエステルが為した自分に”希望を抱かせた偉業”――――――影の国の”想念”の力によってエステルが心から願っていた事――――――自分が関わっていた悲劇によって分かたれていたセリカとサティアを再会させた上、エステルが将来生まれ変わる事になるサティアの母になって真の意味でセリカとサティアを再会させる事が決まっている事実、そしてエステルの周りには様々な種族達が種族関係なく共に笑い合っている光景を思い浮かべて優し気な微笑みを浮かべた後、静かな表情に変えて自分の意思をアリサ達に伝え
「ほとんど意味不明な話だったが、結局は他の二人と同じ答えって事じゃねぇか。」
「しかもその話の流れで、どうしてリィンが女神であるあんたにとっての”運命の相手”とやらになるのかの説明もないから、増々あんたに関する謎が深まったじゃない……」
「ん。あの4人の中でアイドスが一番意味不明だよね、”色々と”。」
アイドスの答えにアッシュとサラは呆れた表情で指摘し、フィーはジト目でアイドスを見つめた。
「後はメサイアだけだが………”クロスベル帝国皇女”という立場上、メサイアがリィンやヴァイスハイト皇帝達の意思に反して俺達に協力する事は厳しいだろうな。」
「……ええ。それに私はリィン様が今回の戦争、メンフィル軍側について”戦場”で活躍し、”上”を目指すという辛く、険しい道を歩むと決められた時に私もリィン様の使い魔として――――――そして将来の伴侶としても全身全霊を持って支える事を決めましたし………それに最近のリィン様を見ていると、リィン様のその決意は”リィン様にとって本当によかった”とも思えるのです。」
「それって、もしかして……」
「リィンが”メンフィル帝国人”だから、祖国のメンフィルに逆らうような事をする羽目にならず、リィンを利用するつもりでいた鉄血宰相――――――エレボニアと違ってメンフィルはリィンの活躍を正当に評価して、リィンを出世させ続けているって事?」
重々しい様子を纏って呟いたユーシスの推測に静かな表情で頷いたメサイアは複雑そうな表情を浮かべてアリサ達を見回し、メサイアの話にアリサ達がそれぞれ血相を変えている中心当たりがあるエリオットは複雑そうな表情をし、フィ
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