第80話
[12/14]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
て上げて政治利用しようとしていました。」
「……………」
メサイアが話を続けている中、リィンを利用しようとしていた人物の中に亡き兄ルーファスも含まれている事を察していたユーシスは重々しい様子を纏って目を増えて黙り込んでいた。
「対してメンフィルはリィン様を”生まれ”もそうですが今回の戦争でリィン様がメンフィル軍入りした経緯――――――”敵国であるエレボニアを救う為”という理由だけで判断するような目が曇った判断は決してせず、今回の戦争でのリィン様の活躍を称賛し、更にはその活躍に相応した”立場”を用意し、そしてその将来を期待してくれています。また、皆さんもご存じのようにリィン様の訓練兵時代の同期生の方々――――――”黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)”の方々の中には元エレボニア貴族出身もそうですがメンフィル帝国の貴族の中でも名門貴族出身の方達もいらっしゃり、その方達はリィン様の”生まれ”等関係なく親しい友人、後輩として接してくれています。――――――リィン様がオズボーン宰相の息子や”鬼の力”という”異能”を持っていた事を知った今でも。それらの件を考えるとリィン様は恐らくですが、”無意識に自分の生まれや異能を知ってもなお、自分を認めてくれる人達”を求めている傾向があるように見えるのですわ。」
「リィンが”無意識に自分を認めてくれる人達を求めている”、か………」
「そしてリィンがそうなってしまった原因は、オズボーン宰相もそうだがエレボニア帝国貴族による”尊き血”という”伝統”を重要視するあまり、”尊き血”を引いていないリィンやリィンを養子として受け入れたシュバルツァー家に対して排他的な態度を取った事なのだろうな………」
「………確かに今までのリィン――――――”仲間の為だったらどんな無茶も平気で行った事”もそうだけど”剣鬼”として呼ばれるようになった経緯も考えると、今メサイアが言った傾向に見えるわね。」
「リィン………」
「…………ッ!」
メサイアの推測を聞いたガイウスとラウラは重々しい様子を纏って呟き、セリーヌは複雑そうな表情で今までの出来事を思い返して呟き、アリサは辛そうな表情を浮かべ、サラはリィンの担当教官としてメサイアが口にした推測に気づかなかった自分の愚かさに対して怒りを感じて唇を噛み締めて身体を震わせていた。
「なるほね〜。メサイアのその推測、間違いなく当たっているでしょうね♪」
「えっと………ベルフェゴールさんはどうして、そう断言できるんですか?」
一方納得した様子で呟いた後からかいの表情で答えたベルフェゴールが気になったトワは不思議そうな表情で訊ねた。
「それは勿論ご主人様が”絶倫”だからよ♪」
「な、ななななななななな……っ!?」
「何で今までの話の流れから”そっち”の話に繋がるとか意味不明だぜ……」
「つー
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ