第80話
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方達に味方するんだったら私も味方してあげるけど……ご主人様は”今の立場”を変えるつもりはこれっぽちもないから、当然私も貴方達に協力するつもりなんて一切ないわ。」
「えっと………ベルフェゴールさんはリィン君達と一緒に多くの犠牲を出す事について何も感じないのですか……?」
ベルフェゴールの答えを聞いたトワは複雑そうな表情で問いかけた。
「”多くの犠牲”ってご主人様の”敵”であるエレボニアやエレボニアに協力している連中の事よね?――――――何でそんな”虫けら”の事をこの私が気にしてあげないといけないのかしら?」
「”虫けら”ですって!?あんた、自分自身で自分は『魔神の中でも比較的穏便な性格をしている魔神』って言っていたけど、そんな人を人と思わない発言をしたって事は、あれは嘘だったの!?」
興味なさげな様子で口にしたベルフェゴールの冷酷な答えにその場にいる多くの者達が血相を変えて驚いている中サラは怒りの表情で問いかけた。
「別に嘘なんてついてないわよ。正確に言えば”私に敵対しない人達”に対しては何もしないし、状況によっては仲良くしてあげるって事。要するに私に敵対しなければ、大半の魔神みたいに問答無用で殺戮するような趣味の悪い事はしなくて、敵対すれば当然容赦しないわよ。」
「……確かにマクバーンみたいな”戦闘狂”のエヴリーヌよりはマシな性格のようだが……何で敵になった瞬間、”虫けら”呼ばわりするんだよ?」
心外そうな様子で答えたベルフェゴールの話を聞いたクロウは真剣な表情で問いかけた。
「だって、”事実”じゃない。”神格者”や”英雄”クラスでもない限り、あらゆる種族の中で”神格者”や”英雄”と言った”様々な存在に成長する無限の可能性”を秘めてはいても、大抵は”ひ弱な種族である人間”なんて”魔神”の私からしたら”虫けら”のように弱すぎる相手だもの。」
「って事は、”人間”のオレ達の事も”ひ弱な種族”として見下しているのか、このアマは………!」
「ま、確かに”魔王”であるその女からしたら、アタシ達なんて”虫けら”も同然の”あまりにも弱すぎる存在”なんでしょうね。」
「そういった冷酷な部分や無意識に”人”を見下す部分に関してはやはり”絶対的強者”たる”魔王”の一柱といった所じゃの………」
「あの…………もしかして、ベルフェゴールさんはベルフェゴールさんにとって圧倒的に下の存在である”人間”のエリゼさん達の事はペットを愛でるような感覚でエリゼさん達と仲良くされているのでしょうか?」
ベルフェゴールの答えを聞いたアッシュは怒りの表情でベルフェゴールを睨み、セリーヌは納得した様子で、ローゼリアは重々しい様子を纏って呟き、ある事が気になっていたエマは不安そうな表情でベルフェゴールに訊ねた。
「や〜ね、そんな悪趣味な事は考えていないわよ♪――
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