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【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第2章 見習い悪魔と不死鳥のハーレム団
第12話 赤龍帝と不死鳥と夜天の王と――誰がために鐘は鳴る
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使い道を誇る。前線に出ている部隊の交替要因と誤解されがちだが、決定的な場面を左右する重要な戦力なのだ。
予備戦力の運用をみれば、指揮官の能力が分かると言っても過言ではない。
人数に余力のない原作ならまだしも、現在は、予備戦力は重要な意味をもつ。
使いどころは、王で指揮官のリアス・グレモリー次第だ。
おそらくは、本陣の旧校舎にあるオカルト研究部に割り当てられた部室の護衛、と敵本陣の新校舎にある生徒会室の強襲、に使われるだろうか。
「はやてたちの助力は、正直とてもありがたいわ。けれども、お互いのメンバーをチーム混ぜてよかったのかしら」
「たしかに、グレモリー眷属と八神家と分けた方が、連携という意味では上だろう。だが――」
「わたしの力を大勢の前で披露する機会でもあるわけね。お兄様を含めたお歴々の前で、フェニックス家の長男を撃破する。
わたしの実力を嘲り血筋目当てだけで、足元をみる輩はいなくなるでしょうね――ライザーのように」
そう。ボクたち八神家は、あくまでグレモリー家の客人にすぎない。
ボクたちが活躍してしまうと、たとえ勝利しても、「リアス・グレモリー」自身の能力が評価されないのである。
実力のない有象無象を避けるためにも、ボクたちはサポートに徹するべき――と、表向きの理由を説明してある。
むろん、嘘はいっていない。
が、本音としては、実力を曝して余計なやっかみを受けたくないだけだ。
「ライザーの『
女王
(
クイーン
)
』であるユールベーナは強敵です。『
爆弾王妃
(
ボムクイーン
)
』の異名をとり、上空からの一撃は脅威でしょう」
姫島朱乃が、イヤホンマイク式の通信機器――戦場ではこれを使ってやり取りをするらしい――を配りながら言う。
(通信機器とは、ね。やはり、念話は大きなアドバンテージになりそうだ)
「リインフォースは、姫島先輩を補佐するように。上空は、空中戦ができる二人に任せるよ」
「承知しました、マスター。ユールベーナの相手は、私がしよう。姫島朱乃は、地上の援護を――」
「いえ、私も『雷光の巫女』の異名を誇っています。リアスの『女王』として、ユールベーナと戦わせてください」
「……いいだろう」
「ありがとうございます」
(ゲームの勝率は、五分五分――いや、こっちの方が有利かな。実力も、状況も原作より上だろうし)
(私もそう思います。ライザー以外は、任せてもいいでしょう)
『開始のお時間となりました。それでは、ゲームスタート』
つい先ほどまで、ゲームの説明をしていたグレイフィアの声が響く。
と、同時にあたりに木霊する学校のチャイム音。これが、ゲーム開始の合図となる。
――――レーティングゲームが幕を開
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