暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第2章 見習い悪魔と不死鳥のハーレム団
第12話 赤龍帝と不死鳥と夜天の王と――誰がために鐘は鳴る
[5/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
使い道を誇る。前線に出ている部隊の交替要因と誤解されがちだが、決定的な場面を左右する重要な戦力なのだ。
 予備戦力の運用をみれば、指揮官の能力が分かると言っても過言ではない。


 人数に余力のない原作ならまだしも、現在は、予備戦力は重要な意味をもつ。
 使いどころは、王で指揮官のリアス・グレモリー次第だ。 
 おそらくは、本陣の旧校舎にあるオカルト研究部に割り当てられた部室の護衛、と敵本陣の新校舎にある生徒会室の強襲、に使われるだろうか。


「はやてたちの助力は、正直とてもありがたいわ。けれども、お互いのメンバーをチーム混ぜてよかったのかしら」
「たしかに、グレモリー眷属と八神家と分けた方が、連携という意味では上だろう。だが――」

「わたしの力を大勢の前で披露する機会でもあるわけね。お兄様を含めたお歴々の前で、フェニックス家の長男を撃破する。
わたしの実力を嘲り血筋目当てだけで、足元をみる輩はいなくなるでしょうね――ライザーのように」


 そう。ボクたち八神家は、あくまでグレモリー家の客人にすぎない。
 ボクたちが活躍してしまうと、たとえ勝利しても、「リアス・グレモリー」自身の能力が評価されないのである。
 実力のない有象無象を避けるためにも、ボクたちはサポートに徹するべき――と、表向きの理由を説明してある。
 むろん、嘘はいっていない。
 が、本音としては、実力を曝して余計なやっかみを受けたくないだけだ。


「ライザーの『女王(クイーン)』であるユールベーナは強敵です。『爆弾王妃(ボムクイーン)』の異名をとり、上空からの一撃は脅威でしょう」


 姫島朱乃が、イヤホンマイク式の通信機器――戦場ではこれを使ってやり取りをするらしい――を配りながら言う。


(通信機器とは、ね。やはり、念話は大きなアドバンテージになりそうだ)

「リインフォースは、姫島先輩を補佐するように。上空は、空中戦ができる二人に任せるよ」
「承知しました、マスター。ユールベーナの相手は、私がしよう。姫島朱乃は、地上の援護を――」
「いえ、私も『雷光の巫女』の異名を誇っています。リアスの『女王』として、ユールベーナと戦わせてください」

「……いいだろう」
「ありがとうございます」

(ゲームの勝率は、五分五分――いや、こっちの方が有利かな。実力も、状況も原作より上だろうし)
(私もそう思います。ライザー以外は、任せてもいいでしょう)


『開始のお時間となりました。それでは、ゲームスタート』


 つい先ほどまで、ゲームの説明をしていたグレイフィアの声が響く。
 と、同時にあたりに木霊する学校のチャイム音。これが、ゲーム開始の合図となる。


――――レーティングゲームが幕を開
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ