暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第2章 見習い悪魔と不死鳥のハーレム団
第12話 赤龍帝と不死鳥と夜天の王と――誰がために鐘は鳴る
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ムドデバイスとは、杖というより近接戦闘用の武器として扱うデバイスのことを指す。
 原作で主流だったミッドチルダの魔道師に比べて、ボクたちベルカの騎士は、接近戦を好む。
 したがって、自然と武装は、アームドデバイス一択になるのだ。


(さて、そろそろ時間、か。どうやら、彼らは、通信機器で前線とのやり取りを行うようだね。やはり、念話で気づかれずに相談できるのは、大きなアドバンテージだな)


 開始十分前となり、部室の魔法陣が輝いて、銀髪銀目のメイド――グレイフィアが出現する。


「みなさん、準備はお済みになりましたか? 開始十分前です」





――――午前0時


 試合の開始時刻になった瞬間、結界につつまれた。
 外の世界に影響を与えない異空間に包まれた戦闘用の世界らしい。
 

『そこではどんなに派手なことをしても構いません。使い捨ての空間なので存分にどうぞ』


 とは、グレイフィアの説明である。いまも、グレイフィアの説明が、校内放送を通して聞こえてくる。
 ボクたちが使う魔法にある封鎖領域とは、微妙に異なるようだ。
「わざわざ駒王学園そっくりのステージを用意するとはね……」というリアス・グレモリーの発言がそれを裏付けている。
 封鎖領域は、結界で包んだ現実世界の位相をずらし、対象を取り込む魔法だ。
 予めステージを設定しなければいけないのならば、シミュレーターに近いのかもしれない。悪魔の技術力も侮れない。
 

『今回の「レーティングゲーム」は両家の皆様も中継で今回のゲームの戦闘をご覧になります。更に、魔王ルシファー様も今回のゲームを拝見されております』


 魔王が来ると聞いた兵藤一誠は、驚いていた。
 しかも、現魔王がリアス・グレモリーの兄だと聞くと、さらに驚いていた。
 原作知識通りの展開であり、面識もあるボクも、一応形だけは驚いて見せた。
 はぐれ悪魔に両親が殺害された一件以来、彼にはお世話になっている。
 力ある純血悪魔は、人間を見下す傾向が強い――にも関わらず、いろいろと便宜を図ってもらえた。さすが、情に厚いリアス・グレモリーの兄といったところだろうか。
 

 明らかに異質な神器である『夜天の書』(そもそも神器ではないのだから当たり前だ)を所有しているボクを、守ってくれたのも彼だ。
 全てが善意ではないだろうが、悪意――利用しようと、あるいは危険だから殺害しようとする連中はいたはずだ――から身を守ってもらえた。


(感謝をして当然だし、信頼もしていてもいいはずだが――なかなか素直に態度で表せない。ボクは捻くれているな。これが、「ツンデレ」というやつだろうか)


 当初の約束通り、グレモリー家からの依頼は、少なくない数を
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ