暁 〜小説投稿サイト〜
レーヴァティン
第百五十三話 不戦勝その十一

[8]前話 [2]次話
「どう考えても頭が相当足りないな」
「もっと言えば思いやりもないですね」
「困っている人達に偉そうに言うとかな」
「世の中そうした人もいますね」
「俺はそんな奴も嫌いだ」
 久志の今の言葉は全否定そのものだった。
「それも上に大がつく位にな」
「お嫌いですか」
「絶対に付き合いたくない」 
 こうまで言うのだった。
「そんな卑怯で思いやりもない馬鹿はな」
「何があってもですね」
「そうした奴こそ自分がされたらあれこれ言うんだ」
 他人には偉そうに言うが、というのだ。
「その醜態は見ものだろうがな」
「それでもですね」
「そんな馬鹿はな」
「相手にしませんね」
「卑怯で思いやりがなくて頭も足りない」
「しかも偉そうとなると」
「本当に始末に負えない」
 どうしようもないというのだ。
「そんな奴はどんな能力があってもな」
「用いませんね」
「能力に人格は関係ないっていってもな」
 それでもというのだ。
「やっぱりどうしようもない奴はな」
「有害ですね」
「屑はその能力を悪用したりしなくても碌なことをしないからな」
 だからだというのだ。
「そんな奴は卑怯だと言ったな」
「卑怯だからこそ」
「悪事もな」
 それもというのだ。
「働くさ」
「そうしますね」
「しかも馬鹿だからな」 
 この要素もあってというのだ。
「自覚すらしなくてな」
「悪事を働く」
「自覚しないで悪事を働く奴も厄介なんだよ」
 実にというのだ。
「だからな」
「そうした輩はですね」
「絶対にな」
「どんな立場にもですね」
「用いないさ、俺はな」
「人格がどうにもならないなら」
「上にドが付く位の馬鹿や屑はな」
 それこそというのだ。
「こっちの世界でもあっちの世界でもな」
「両方の世界で」
「色々見てわかったさ、無能は働き者は有能な働き者になっても」
「その人が向いている仕事に就けて」
「そうなってもな」
 久志は難しい顔で話した。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ