やり甲斐
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でいる側で、マリーが泣きながら謝る。
「私の所為で…ごめんなさい!」
「マリーちゃん…気にする必要ないねんで!ウチは無事やったんやから…泣かんといて」
エコナはマリーを胸に抱き、優しく慰める。
「それにウチ、感謝してるんやで!」
泣いていたマリーが顔を上げ、不思議そうにエコナを見つめる。
他の皆も同じ様な顔をしている。
「ウチな…此処で町を造るんや!あの爺さんに協力して、ウチが町を造るんや!……波に攫われてなかったら、こんなチャンスには巡り会えへんかったんやで!!」
「え!?どういう事?…この爺さん、エコナの旦那様?」
「何でやねん!何でこんな枯れ果てたEDと結婚せなあかんねん!!」
「エ、エコナさん…落ち着いて!」
リュカの一言に、暴言吐きまくりで突っ込むエコナ…
それを宥めるティミー。
「ワシ、エコナ、見つけた!海で…、ワシ、思った。エコナ、出来る!町、造る事、エコナ、出来る!!」
老人が必死でアルル達に訴える。
「………そう言うわけや。ウチ、この爺さんに助けられ話を聞いたんや…そんでチャンスやと思うたんよ!…せやからごめんなアルル!ウチ…これ以上は一緒に冒険出来んねん!此処に残って町を造るから……」
俯きながらも自分の気持ちを言い切るエコナ。
「気にしないでエコナ…貴女は自分の夢を見つけたのだから…それに向かって頑張って!」
申し訳なさそうなエコナに対し、優しく笑顔で励ますアルル。
エコナが無事だった事もあり、皆晴れやかな心で祝福している。
そんな中、マリー一人だけが不安気な顔でエコナを見つめる。
「あ、あの…エコナ様…無理をされてはダメですよ!」
「どうしたん、マリーちゃん?ウチ、無理なんてしてへんよ」
「そうじゃないんです…町を造るって、大変な事だと思いますぅ。エコナ様は凄い人だから町造りの先頭に立って、活躍されると思いますぅ…」
「ありがと、マリーちゃん…」
「でも町を造るって、一人じゃ出来ません!町が大きくなればなるほど、大勢の人が協力し合い町を発展させて行くと思いますぅ!そんな時、無理をしてはダメですよ。漁ってはダメですよ。休む事も必要なんですから…」
必死に何かを訴えるマリー…
やはり津波を起こし、海を漂流させてしまった事を気にしている様だ…
「良い子やなマリーちゃんは!さすがリュカはんの娘やね。息子とは血が繋がっているか疑問やけど、マリーちゃんは間違いなくリュカはんの娘やね!」
エコナはマリーを抱き締め、チラリとティミーの事を見る。
「…マリーが良い子なのは同意する!まったくその通りだ!…だがイコール父さんの娘ってのが気に入らない!母さんの血を引くから、マリーは良い子なのであって、父さんの血は邪魔だ!」
「ビアンカさん、聞きました!?貴女の息子は日に
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