暁 〜小説投稿サイト〜
戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
第17節「奴らがUFZ」
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合わせる。

クリスやUFZにも劣らぬほどの大喝采。
切歌は観客席を見回しながらガッツポーズし、調はぽけーっと口を開き、目をぱちくりさせていた。

「姉さん……」
「翼さん……」

翔と響は、翼の方を見つめる。

「何故、歌を唄う者同士が戦わねばいけないのか……」

翼は胸の前で拳を握りながら、静かにそう呟いた。


「両者、チャンピオンとてうかうかしていられない、素晴らしい歌声でしたッ! これは特典が気になるところですッ!」

採点役の教師三人が、ボードに特典を書き込んでいく。

「二人掛かりとはやってくれるッ!」
「あっちはアタシらの倍の四人デス! 不公平とは言わせないデスッ!」
「歌は人数じゃないと思うんだが……」
「ぐぬぬ……そこのムラサキ眼鏡、正論っぽいこと言うなデスッ!」
「むッ、ムラサキ眼鏡!?」

自分達を指さしてくる切歌に、飛鳥が真顔で反論する。

そうこうしている間に採点が終わる……その直前だった。



調と切歌が耳に付けていた通信機が、緊急のアラートを鳴らす。

通信に出た二人に、ナスターシャ教授は淡々と通告する。

『アジトが特定されました』

「「えッ!?」」

予想外の通告に、二人は同時に目を見開くのであった。
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