第二十四話 発掘部隊の襲撃
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らくは溶岩を液体金属のように纏えるのだろう。エール、プラズマサイクロンで蹴散らせ。ヴァンはサンダーチップを使ってあの技を頭部に当て、エールのチャージ時間を稼げ」
驚くエールにモデルHが冷静に分析すると、即座に撃破のための指示を出す。
「分かった。はあっ!!」
セイバーを横薙ぎに振るうと電撃を纏ったソニックブームが放たれた。
ソニックブームは見事にメカニロイドの頭部に当たり、感電して動きを止める。
「喰らえ!プラズマサイクロン!!」
そして感電している間にセイバーのチャージを終えたエールはオーバードライブを発動直後にプラズマサイクロンを放った。
強化された電磁竜巻は頭部をズタズタに引き裂き、敵に何もさせないまま破壊した。
「良いぞエール」
「見事だ。オーバードライブを攻撃の一瞬のみに発動させることでエネルギーの消費を抑えるとはな」
「へへ、ありがとうヴァン、モデルH。二人のおかげだよ」
ヴァンが時間を稼いでくれたのもあるし、そもそもモデルHの指示がなければ苦戦していた可能性が高い。
「礼には及ばん。それよりも足場が崩れるぞ」
次の瞬間にモデルHの言う通りに足場が崩れ、ヴァンとエールは落下したが、エールはホバーで、ヴァンはダブルジャンプを上手く使って着地した。
次の足場に着地すると、そこにはガーディアンのメンバーの一人がいた。
「まさか上から来るなんてね…私達はこのエリアに仕掛けられたラップの調査に来たんだ。報告によるとここから先のエリアでは溶岩が流れ出して侵入者を排除してしまうらしいんだ。流れ出る溶岩に触れると、いくらロックマンの状態でもただじゃすまないから注意してくれ!」
「分かった」
「ありがとう!」
苦笑しながら教えてくれた彼に礼を言うと二人はダッシュで駆け抜けた。
「どうかあの二人に赤の英雄の加護がありますように…」
初代司令官が誰よりも信じ続けた赤の英雄が二人を守ってくれるように祈るガーディアンのメンバーであった。
溶岩を避けながらメカニロイドを蹴散らし、シャッターを抉じ開けて次のエリアに入ると、先程のガーディアンメンバーが言っていたように溶岩が流れてきた。
「二人共、急いで!!」
モデルXが二人に言うと、ヴァンとエールはモデルOとモデルHXの高い機動力を活かして溶岩に呑まれないように進んでいく。
すると奥のシャッターを潜り抜けて一息吐き、後ろのシャッターから溶岩が流れる音が聞こえなくなったので、どうやら侵入者がいなくなったと認識したのか排出されたようだ。
「はああ…もうこんな所に来たくないな…」
「同感…」
溶岩が流れるようなエリアになど出来ることなら二度と来たくない気持ちとなった。
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