暁 〜小説投稿サイト〜
戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
第16節「あたしの帰る場所」
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たとか。

閑話休題。

「威嚇に留まらないッ!」
「チャカブラスターッ!」
「ホンボシ逃がさないッ!」
「シェリフワッパーッ!」
「アリバイ崩す デカの直感 所轄は地球〜!」

詩織、創世の必殺技名シャウトもあり、いよいよサビに突入!

──と思われた瞬間、カーンとベルがなった。

回数は一回、しかもまだワンコーラス歌いきっていない状態での判定。

そう、即ち不合格である。

「ええーッ!? まだフルコーラス歌ってない……二番の歌詞が泣けるのにーッ! なんでーッ!」

ガックリと肩を落とし、じたばたと腕を振り、そしてステージの真ん中で項垂れながらへたり込む弓美。

そのあまりにもアニメなその様子に、会場は笑いの渦に包まれた。

「悪くはなかったと思うんだけど……」

三人の歌う姿を撮影していた飛鳥が、ステージを降りていく所までを撮影し終え、ビデオカメラを下ろしながら苦笑する。

「おそらく、3人の歌が一つになっていなかったのが理由だろうか……。安藤は羞恥心に負けず、もう少し声を張るべきだったな」
「あははっ! あははははっ!」

冷静に分析する翔の隣で、大笑いする響。

(やっぱり、響には笑ってて欲しい。だって、それが一番響らしいもの)

そんな響を見つめながら、未来は心の中で呟き、微笑むのだった。

ff

「楽しいデスなあッ! 何を食べてもおいしいデスよッ!」
「じー……」
「な、なんデスか? 調……」

マリア達へのお土産分も片手に、切歌はホクホク笑顔でたこ焼きを口の中へと運ぶ。

そんな切歌を、調は再び咎めるようなジト目で見つめていた。

たこ焼きを食べ終わると、二人は人の少ない角の木の下へと移動し、周りに人が居ないことを確認してから話し始めた。

「わたしたちの任務は、学祭を全力で満喫することじゃないよ、切ちゃん」
「わ、わかっているデスッ! これもまた捜査の一環なのデスッ!」
「捜査?」
「人間誰しも、美味いものに引き寄せられるものデス。学校内の美味いもんマップを完成させる事が、捜査対象の絞り込みには有効なのデスッ!」

満面の笑みで美味いもんマップを取り出して見せる切歌。

なお、現実的に考えたとして、この方法で絞り込んだ所で見つかるのは、おそらく食いしん坊の響くらいだろう。

そして、響は厳密に言えばシンフォギア装者ではなく融合症例。
ペンダントは所持していない。

切歌がまだ食べ歩くつもりだと察し、調は頬を膨らませながら切歌へと迫った。

「……むーっ……わたしたちの使命は?」
「……心配しないでも大丈夫デス。この身に課せられた使命は、一秒だって忘れていないデス。何としても、敵のギアのペンダントを手に入れるデスッ
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