スー
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<スーへと続く大河>
今アルル一行は、『スー』と言う村へと続く大河を、上流へと船で進んでいる。
エジンベアで見つけた壺の価値が分からず途方に暮れていたのだが、マリーが『エジンベアの王様に聞いてみましょう!』と常識的な提案をしたので、王様への謁見を敢行した。
しかも、よく考えたら他国の城へ来ておいて、王様への謁見を行わず、勝手に家捜ししていた事に後から気付いたのだ。
本来なら失礼の極みなのだが、エジンベア王は気さくな性格な為、怒られる事もなく直ぐに目通りが叶った。
どうやら門兵が皆を追い返す為、王様は暇を持て余しているようだ。
エジンベア王に『最後の鍵』の事を話し、城内の地下に壺が隠されていた事を告げると、「うむ…ワシは先代から『乾きの壺があれば最後の鍵を手に入れられる』としか、聞いてはおらぬ…その『乾きの壺』は元々『スー』と言う村の部族の宝でな…先代が勝手に持ってきてしまったので、ワシにはよく分からんのだよ!『スー』は此処より西の山奥じゃ。行ってみると良い」
と言う事で、早速船に乗り込み、西の『スー』へと向かうのであった。
モニカ達は以前、スーに行った事があり複雑に入り組んだ大河でも、迷うことなく目的地へと進む事が出来た。
それでもモンスターは襲ってくる!
またもや3匹の『テンタクルス』に襲われたアルル達。
ティミーなどは思わず身体が動いてしまったのだが、それを手で制しアルルが『ライデイン』を唱える。
稲妻が1匹のテンタクルスへ直撃をし絶命すると、ウルフが『ベギラマ』を唱え、残り2匹に大ダメージを与える。
最後にマリーが『イオ』を唱え(『イオ』と言う発声が無ければ『イオラ』と思う様な威力)敵を葬り去った。
アルルを始めウルフ・マリーは確実に成長している。
そんな自分たちの成長を『どうだ!』と言わんばかりに、リュカの前へ姿をさらす………が、当のリュカは妻とイチャついており、戦闘を見てはいなかった様だ。
「「「な!?」」」
あまりの悔しさに言葉が出ない3人…
そして何時か認めさせてやると心に誓い、更なる成長へと修練を重ねて行く…
リュカの行動がワザとである事に気付かず…
<スー>
一言で言えば『田舎』…
今まで見たどの田舎より田舎…
それがスー族の村『スー』である。
そんな田舎に辿り着くや、アルル達は村人に奇異の目で囲まれた。
「旅人、旅人!」
「珍しい、此処、旅人来る………お前等、何用?」
皆、外からやってきた客に興味津々の様だ。
「あ、あの!『最後の鍵』についてご存じの方は居ますか!?もしくは、この『乾きの壺』の事でも良いです!」
アルルが壺を掲げ、寄ってくる村人達に質問をする。
すると一人の老人が前に出てきて…
「そんな事、知らん!そう言う事、酋長に聞け!それより
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