第2話 戦士達の帰還
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判断だと言えよう。
◇ ◇ ◇
『そこ』は、異様な光景であった。地面の色はサイケデリックなサーモンピンク、そして空は歪なグラデーションという惨状である。その事から、そこは理によって成り立つ現世とは隔絶した場所である事が窺えるだろう。
そんな空間に居を添える建物の中にて、数人の男女がテーブルに集まっていた。
横の列にまず、オレンジ色のツインテールをした愛らしい少女。
次にその隣に黒髪を短髪にした和服の少女。だが、その頭頂部には猫のような耳が存在している。付け耳でなければあり得ないだろうが、何故かその接続部分が見受けられなかった。
続いてその対岸の者へと視点を向ける。
屈強そうな見た目と、物腰柔らかそうな雰囲気を両立させた男性。
隣には眼鏡を掛けた、そこはかとなく『出不精』な雰囲気を醸し出す女性。
そして、彼等全員をその視界に入れるように短い縦側に座る女性。
彼女は長い黒髪が美しく、対称的にその肌は妖艶なものを感じさせる白であった。そして、その出で立ちは修道女のそれであった。
その女性が口を開く。
「やはり怪肢だけに任せていては力不足か……」
そう言って考え込む姿勢を見せるが、すぐに答えは決まったようだ。
「だが答えは既に決まっている。次には我らが『大邪衆』が出ればいいだけの事。では、誰が出てくれるか?」
「私が出ます──『シスター・ミヤコ』」
大邪衆のリーダーとおぼしき修道女──シスター・ミヤコにそう申し出たのは……オレンジ色のツインテールの少女であった。
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