第二章 勇美と依姫の幻想郷奮闘記
第18話 悪魔嬢レミリア:前編
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れた事による皮肉と、純粋に健闘した相手を褒める意図があった。
「だから、こっちも気の利いた演出をしないとしないといけないってものよね」
レミリアは羽ばたき宙に浮かぶと、その身に妖力を集め始めた。そしてそれは禍々しく紅く光るオーラのようなものとなって彼女の体から溢れていったのだ。
それは漆黒の夜空とは恐ろしくとも美しいコントラストを生み出していた。
「一体何を……」
思わず勇美は身構える。今までとは違う雰囲気がレミリアからは醸し出されていた。
「それじゃあ、行くとしますか!」
そしてレミリアは両手を頭上に上げるポーズを取る。
「【魔符「全世界ナイトメア」】!」
レミリアはそうスペルを宣言すると、彼女の体に纏わり付いていたオーラが激しく燃え上がるように膨れ上がったのだ。
そしてそのオーラは段々と形を成していった。
「悪魔……」
思わず勇美は呟いた。彼女の言う通り、それは悪魔と形容するに相応しかったのだ。
「そうさ、悪魔のようでしょう」
勇美に言われたレミリアは気を良くしてのたまった。
「それも、ナイトメア……即ち『夢魔』という奴さ! これから覚めない悪夢を噛み締めるといい!」
月で依姫と戦った時と同じように芝居掛かった台詞で決めるレミリア。余興はバッチリであった。
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